医療機器を後付けでIoT化する医療監視システム。既存の機器に一切手を加えず、アラームと実測値をナースステーションから見守れるようにします。
| プロジェクト | MEGTAR(メグタル) https://www.megtar.jp |
| 期間 | 2021年5月〜継続中 |
| 役割 | プロダクトマネージャー(企画/要件定義/設計/実装/現場導入/改善) |
| 使用技術 | Python / OpenCV / OCR / 音響解析 / Raspberry Pi / Webダッシュボード |

背景
医療現場では、人工呼吸器や生体モニタなどの医療機器がメーカーごとに異なる通信規格を持ち、ネットワークで連携させることが困難です。そのため、離れた病室の機器の状態は、スタッフが巡回して直接確認するしかありませんでした。
深刻化する人手不足の中で、リアルタイム監視とデータ活用によるスタッフの負担軽減は、多くの医療機関にとって急務となっています。
課題
- メーカー・機種がばらばらの既存機器を、買い替えや改造なしでネットワーク化する必要がある
- ナースステーションから離れた病室のアラームに気づくのが遅れる
- 緊急性の低いアラーム(無駄鳴り)が夜間に頻発し、スタッフの大きな負担になっている
- アラーム発生時の状況が記録に残らず、事後の検証や改善につなげられない
解決方法
「機器そのものには一切手を加えない」後付けIoT化というアプローチを採りました。カメラとマイクを備えた監視装置を機器のそばに設置し、画面と音から情報を取り出します。機器側の改造が不要なため、メーカー・機種を問わず導入できます。

- 画像解析・OCR:モニタ画面をカメラで撮影し、OCRで実測値を数値として抽出(精度80%以上)
- アラーム監視:ブザー音を解析してアラームを検知し、発生前後の映像と数値を自動記録
- Webダッシュボード:院内のどこからでも複数端末で閲覧できる、マルチスレーブモニタ化を実現


担当範囲
企画、要件定義、設計、実装、現場導入、そして現場フィードバックに基づく改善まで、プロダクトマネージャーとして一気通貫で主導しています。
- 医療現場の業務フローのヒアリングと課題の構造化
- プロダクトロードマップの策定、優先順位付け、開発スプリント管理
- ユーザーフィードバックループの構築による開発サイクルの高速化
- 仕様書作成、UI改善、導入支援、運用サポート
使用技術
| 言語 | Python |
| 画像・音声処理 | OpenCV / OCR / 音響解析 |
| デバイス | Raspberry Pi / カメラ / マイク |
| サーバ・表示 | 院内サーバ / Webダッシュボード |
得られた成果
- 現場実証により、夜間の無駄鳴りを44件から2件に削減
- 導入プロセスの標準化により、初期導入期間を従来比30〜40%短縮
- フィードバックループの構築により、開発リードタイムを継続的に改善
- 現場スタッフの声をもとに機能強化を重ね、実運用フェーズで継続利用中


「うちの機器でもできるか?」といったご相談も歓迎です。お問合せよりお気軽にお声掛けください。