みなさん、こんにちは。
先日、GitHubウェビナー夏休みスペシャルに参加しました。参加者限定で当日の資料が公開されたのですが、一般公開されているかわからないため、私が気になったポイントを厳選して、皆さんにご紹介したいと思います。
GitHub Copilotをすでに使っている方も、これから使ってみようかと考えている方も、ぜひ最後までお付き合いください。
本格始動!GitHub Copilotコーディングエージェント
GitHub CopilotのAIエージェント機能が、「GitHub Copilotコーディングエージェント」としてリリースされました。以前は「GitHub Copilot Labs」という名前で提供されていましたが、より本格的に使えるようになったのです。
このエージェント、何がすごいかというと、人間がGitHub上でIssueを割り当てるだけで、AIが自動でコードを書いてプルリクエストを提出してくれるのです。私たちはその内容をレビューして適用するかどうかを判断するだけでOK。まさにAIが開発チームの一員になったような感覚ですね。
利用するにはGitHub Actionsが必要ですが、作業の手間が大幅に減るのは魅力的です。
実はコーディングエージェント機能自体は2025年5月にリリースされていたのですが、リリース後3ヶ月の間に、さらに使いやすくなったポイントがいくつかあるそうです。
- プレミアムリクエストの消費数が激減!
- これまでは、エージェントへの1回の依頼中に、内部で何度も問い合わせが発生するたびにプレミアムリクエストが消費されていました。そのため、大きなタスクを任せるのが少し不安だったのですが、1依頼で1セッションとカウントされるようになったので、消費量がかなり減りました。
- カスタムインストラクションのサポート
.github/instructions
内に.instructions.md
ファイルを置くことで、リポジトリに特化した指示をカスタマイズできるようになりました。プロジェクトのルールやコーディング規約をAIに学習させられるので、より精度の高いコードを生成してくれます。
- WEB画面から依頼しやすく!
- GitHubのWEB画面に表示されるCopilotアイコンの横に、雲のマークの「Agentパネル」が追加されました。ここからドキュメント作成など、Issueにするほどでもないけどちょっと面倒なタスクをサクッと依頼できるようになったのです。

なお、コーディングエージェントを利用できるのは、GitHub Copilot Proプラン以上なのでご注意ください。
企業ユーザーに朗報!プレリリース規約がより安心に
Copilotのプレビュー機能について、大きな変更がありました。
これまで、プレビュー機能で生成されたコードが原因で第三者から著作権侵害の訴えがあった場合、著作権侵害に対するGitHubからの補償は受けられませんでした。そのため、リスクを懸念してプレビュー機能を使えなかった企業も多かったのですが、今回の変更で正式機能と同様に補償の対象に含まれるようになりました。
これにより、企業でも安心してプレビュー機能を試せるようになります。Copilotの導入がさらに進みそうですね。
参考:Defense of third-party claims added for volume licensing customers
新しいモデルや開発環境への対応も続々
Copilotがサポートするモデルや開発環境もどんどん増えています。
- 追加されたモデル:GPT-5、GPT-5-mini、Claude Opus 4.1
- 非推奨・終了したモデル:o1、GPT-4.5、o3-mini、GPT-4o
また、JetBrains、Eclipse、Xcodeといった様々な開発環境にも対応が進んでいるので、自分の使い慣れたツールでCopilotを活用できるようになりました。
気になる新機能も!
今回のウェビナーでは、他にも気になる新機能が紹介されていました。
GitHub Copilot Spaces
これはチーム開発に特化した機能で、プロジェクトに必要なコンテキスト(リポジトリ全体、ファイル、Issue、プルリクエストなど)をまとめておくことで、より正確な回答をCopilotから得られるようになります。チームでの連携がスムーズになりそうですね。
GitHub Spark
Pro+プラン以上で利用できる新機能で、なんと自然言語だけでアプリケーションを作成し、ホスティングまでしてくれるんです。社内で使うちょっとしたツールなど、サクッと作って管理の手間をなくしたい時に便利そうです。
プレミアムリクエストの残数、どこで確認できる?
Q&Aコーナーで「プレミアムリクエストの残数はどこで確認できるのか?」という質問がありました。
現在、Copilotの使用状況画面では、プレミアムリクエストの使用量をパーセンテージでしか確認できません。具体的な残りの数はわからないとのことです。ただし、ビジネスプランの管理者は管理画面から確認できるとのことです。個人ユーザーでも確認できるように、今後の改善に期待したいですね。
個人的な所感
今回のアップデートで個人的に一番「これはすごい!」と感じたのは、やはりプレミアムリクエストの消費カウントが1セッションあたり1消費になったことです。
これにより、大きなタスクをCopilotコーディングエージェントに任せる際の心理的なハードルがぐっと下がりました。
CopilotチャットのAgentモードを多用していた方は、これからはCopilotコーディングエージェントに依頼を投げるほうが、プレミアムリクエストの消費を抑えられてお得になるかもしれません。
私は、新しいプログラムをトライアンドエラーで試したいときはCopilotチャットのAgentモードを使い、ある程度形になってきたらCopilotコーディングエージェントに任せる、という使い分けが良いのではと思っています。
今回の情報が、皆さんのGitHub Copilot活用の一助となれば幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいGitHub Copilotライフを!