【Bodhi Linux 7.0.0でプロの仕事!】開発/仮想化/SNAP/Steam/GIMP 導入まとめ

みなさん、こんにちは。

Bodhi Linuxを日常的に快適に使えるようにする基本設定はもう済みましたか?

前回の記事では、日本語入力やデスクトップの使い勝手を向上させるための必須設定のまとめをご紹介しました。

今回は、Bodhi Linux 7.0.0をプロの作業にも耐えうるパワフルなワークステーションへと進化させるための応用編です。開発環境、仮想化、コミュニケーションツール、そして高度な専門ツールまで、Bodhi Linuxでハイスペックな作業を実現するための導入手順とコツをまとめます!

軽量OSだからといって諦める必要はありません。Bodhi Linuxのポテンシャルを最大限に引き出しましょう!

 


 

1. 開発環境・仮想化・ブラウザの応用設定

 

1-1. 最新かつ安定した開発環境を整える

  • Visual Studio Code (VS Code) の導入

プログラマーに必須のエディタVS Codeは、Microsoft公式リポジトリを追加すればBodhi Linuxでも利用可能です。 使い慣れた環境で、快適にコーディングを進めることができますね。

  • 最新のNode.js環境

Bodhi Linux(Ubuntu 22.04ベース)の標準リポジトリで提供されるNode.jsのバージョンはサポートが終了しています。セキュリティと安定性のために、NodeSourceリポジトリを追加して、最新のLTS(長期サポート)版をインストールすることを強く推奨します!

  • 仮想化環境 (VirtualBox)の導入

標準リポジトリのバージョンではなく、Oracleの公式リポジトリから最新版(現在は7.2がインストール可能)を導入することで、安定した仮想環境が構築できます。他のOSとの互換テストや、安全な環境での作業に欠かせません。

 


 

2. コミュニケーションと高度なクリエイティブツール

 

次に、ビジネスや趣味での高度な作業に必要なアプリケーションと、その導入のコツをご紹介します。

2-1. コミュニケーションツール導入のためのSNAP対応

Slack、Teams、Zoomなどのコミュニケーションツールは、SNAP経由でインストールするのが一般的です。Bodhi LinuxではSNAPがデフォルトで無効化されているため、事前に有効化が必要です。

もし「cannot attach cgroup program: Operation not permitted」といったエラーが発生した場合は、新しいカーネル(linux-generic-hwe-22.04など)を導入し、そのカーネルで起動することで解決できます!これでモダンなツールもバッチリ使えますね。

2-2. プロ向けクリエイティブ・デザイン環境

  • 画像編集 (GIMP 3.0)

大幅アップデートされたGIMP 3.0は、不安定なSnapやAppImageを避け、Ubuntu PPAを利用してインストールするのが最も安定しています。

  • 3D CAD (FreeCAD 1.0.0)

3Dプリントにも適したFreeCADは、システムを汚さないAppImageまたは自動アップデートが可能なSnapでのインストールが公式に推奨されています。

  • 動画編集 (Beutl)

AviUtlのような操作感を目指す動画編集ソフト。軽量ディストリビューションでは、依存関係にあるffmpeg6の導入やフォント不足への対処が必要になる場合があります。

  • 動画管理 (Scene Explorer)

サムネイルで動画を管理するソフト。大量の動画の中から目的の動画を見つけるのに役立ちます。

  • ライブ配信 (OBS Studio + DroidCam)

ライブ配信ソフトOBS Studioのカメラソースとしてスマートフォンを利用したい場合、DroidCam OBSプラグインが役立ちます。これを利用するためには、最新版のOBS Studio(PPA経由でインストール推奨)と、adbおよびffmpegのインストールが必要です。

 


 

3. ネットワークと専門性の高い生産性向上ツール

 

ビジネスや研究に必要な、高度な機能をもつ生産性向上ツールをご紹介します。

3-1. IKEv2/IPsec VPN接続(GUI)

かつてLinuxで設定が難しかったIKEv2/IPsec VPN接続ですが、Bodhi Linux 7.0.0(Ubuntu 22.04ベース)では、NetworkManagerの機能統合が進み、GUI操作のみで接続設定が可能になりました!

設定のコツは、Identity(接続ID)と20文字以上のPSKを使用し、「Request an inner IP address」にチェックを入れることです。もうターミナルで複雑なコマンドを打つ必要はありませんよ!

3-2. PDF編集・管理は「PDFsam Basic」で決まり!

PDFの分割、結合、回転といった基本的なページ編集を、レイアウトを崩さずに実行したいなら、フリーソフト「PDFsam Basic」が最適です。Debパッケージが提供されているため、Bodhi Linuxでも手軽に導入できます。

3-3. テキストマイニング(KH Coder)も安定動作!

テキストマイニングソフトKH Coderは、バージョン依存が厳しく、Bodhi Linuxのシステムに直接インストールすると競合しやすいです。

システムをクリーンに保ちつつ安定動作させるには、Docker環境を構築し、その中でKH Coderを動かす方法が強く推奨されます。これでプロフェッショナルなデータ分析も安心して行えます。

 


 

4. プロ作業の息抜きに!高性能が活きるゲーム環境

 

プロの仕事で集中した後には、適度な休憩が必要です。軽量OSであるBodhi Linuxは、ムダなリソースを使わないため、高いグラフィック性能が要求されるゲームシミュレーターにも適しています。仕事の合間に高性能が活きるゲーム環境を整えてみましょう。

4-1. Linuxでゲームと言ったらSteam

Linuxで本格的なゲームを楽しみたいなら、Steamは外せません。Bodhi Linux にももちろんインストール可能です。互換レイヤーのProtonを利用すれば、多くのWindowsゲームをBodhi Linux上で楽しむことが可能です。

4-2. FPVドローンで空中を駆け回る

FPVドローンのシミュレーターを楽しむこともできます。もしFPVドローンをお持ちなら、Bodhi Linuxでドローンからの映像をスクリーンに投影し、レースを開催することも可能です。趣味の世界でも、Bodhi Linuxの軽快さが活かされますね。

 


 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

Bodhi Linux 7.0.0は軽量ながら、適切なリポジトリの追加やパッケージ管理方法の選択をすることで、Web開発、3Dモデリング、高度なデータ分析、ゲームまで、プロの作業にも耐えうる強力なワークステーションへと変貌します。

この記事でご紹介した設定とアプリを導入すれば、古いハードウェアでも快適に、そしてパワフルに作業を進めることができますよ。ぜひ挑戦してみてください!

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、よいBodhi Linuxライフを!

前回の記事はこちら

「【Bodhi Linux 7.0.0でプロの仕事!】開発/仮想化/SNAP/Steam/GIMP 導入まとめ」への1件のフィードバック

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