みなさん、こんにちは。
本日は、最近私の周りで起きた「ちょっと困った技術トラブル」についてお話ししようと思います。きっかけは、妻の何気ない一言でした。
「Windows 11 の ChromeでGoogle Meetを使って背景を変えようとすると、映像がフリーズしちゃうんだけど……どうして?」
調べてみると、ここ数週間、同じような症状に悩まされている方が少なくないようです。
今回は、この問題の正体と、現時点でわかっている対策をまとめてみました。
犯人は「第11世代の統合GPU」?
色々と調査を進めていくうちに、フリーズに悩まされている人たちには、ある共通点があることがわかりました。
それは、Intel UHD 750(第11世代 Rocket Lake の統合GPU) を使用している環境であることです。
不思議なことに、ZoomやMicrosoft Teamsでは背景機能を使っても全く問題が起きません。なぜ「Google Meet」だけでこの現象が起きるのでしょうか? その裏側には、Google Meet特有の技術的な仕組みが関係していました。
なぜGoogle Meetだけがフリーズするのか
Google Meetの背景処理は、他のツールに比べて「GPUへの依存度」が極端に高いという特徴があります。
内部的には、以下のような高度な処理をブラウザ上でリアルタイムに行っています。
- WebGL / WebGPU: 背景の描画やエフェクトのための計算
- WebRTC: 映像の圧縮・展開
- ML(機械学習)モデル: 「人物」と「背景」を瞬時に見分けるAI
重要なのは、単なる背景画像であっても、このAIによる切り抜き処理がフル稼働する点です。
Intel UHD 750のドライバがこの負荷(特にMLパイプライン)に耐えきれず、処理が追いつかなくなった瞬間に映像が固まってしまう……というのが事の真相のようです。
試してみたこと(そして、ダメだったこと)
「設定次第でなんとかなるかも?」と思い、いくつか検証してみましたが、結果は厳しいものでした。
1. GPUブロックリストの無視
Chromeには、不安定なGPU機能を制限する「ブロックリスト」があります。これを強制的に解除する設定(chrome://flags/#ignore-gpu-blocklist)を試しましたが、結局フリーズしました。
ブラウザによる制限ではなく、ハードウェア(ドライバ)の限界で落ちている可能性が高いです。
2. ブラウザの変更
「Edgeなら最適化されているかも?」と試してみましたが、やはりダメ。同じエンジン(Chromium)を使っている以上、当たり前かもしれません。Firefoxにいたっては、Meetの背景処理のサポート状況自体が異なり、動作が不安定でした。
今回の結論:
ブラウザ側の設定で解決できるレベルではなく、GPUとドライバの根本的な相性問題であると言えます。
いわゆるGPUの相性問題ですね。
AI開発用のCUDAドライバや自作PCの世界ではごくありふれた問題ですが、一般的なコンシューマー向けPC(しかもIntelの標準的な統合GPU)で、未だにこれほど顕著な問題が起こるとは正直思いませんでした。
現実的な4つの対処法
残念ながら「これをクリックすれば直る!」という魔法のボタンは今のところありません。ユーザー側でできる現実的な対応は以下の4つです。
- Windows Updateをこまめにチェックする
Intelから修正済みのドライバが配信されるのを待つのが、最も安全で確実な解決策です。 - ブラウザを常に最新の状態に保つ
Google Meet側もMLモデルの軽量化などのアップデートを頻繁に行っています。実際、妻の話では「この数週間で急に使えなくなった」とのことなので、アップデート一つで突然直る可能性は大いにあります。 - 背景機能の使用を控える(短期的な回避策)
「背景ぼかし」「背景画像」「エフェクト」はすべて同じ処理を通るため、これらを使わないのが今のところ最大の防御です。 - 物理的な対策を検討する
カメラの向きを変えて壁を背にする、画角を調整して余計なものが映らないようにするなど、アナログな工夫が一番ストレスフリーかもしれません。
今後のアップデートに期待!
今回のフリーズ問題は、Google Meetの高度なAI処理と、Intel UHD 750のドライバがうまく噛み合っていないことが原因でした。
「PCが故障したかも?」と不安になった方もいるかもしれませんが、特定のソフトと特定のハードの相性問題ですので、まずは落ち着いてアップデートを待ちましょう。また、Google Meetのメニューから「フィードバック」を送っておくのも手です。報告が増えれば、開発チームの優先順位が上がるかもしれませんよ。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいWEB会議ライフを!



