ScanSnap S1300i復活!数百円のシリコンチューブで「ベタベタの呪い」を解いてみた

みなさん、こんにちは。

前回の記事で「ScanSnap S1300iのローラーが溶けて再起不能になった……」とお伝えしました。

そして今回、ついに運命の修理編をお届けします。

結論から言いましょう。 大・成・功です!

わずか数百円の材料と、ちょっとした工作で見事にあの「ギギギ……」という悲鳴が消え、スルスルと資料を吸い込む快感が戻ってきました。10年選手の老兵が、現役バリバリの精鋭に若返った瞬間をレポートします。

 


 

救世主、到着。Amazonからの刺客(シリコンチューブ)

 

注文していた「内径5mm・外径9mm」のシリコンチューブが届きました。
手にとってみると、適度な弾力としっとりした質感。これが本当にあのベタベタの代わりになるのか? と半信半疑でしたが、まずは準備開始です。

シリコンチューブ
届いたシリコンチューブ

今回の道具:

  • 届いたシリコンチューブ(1メートルもあるので失敗し放題!)
  • カッターとハサミ
  • 無水エタノール(清掃用)
  • キッチンペーパー(ボロ布でもOK)

 


 

最大の難関?「ベタベタ」との決別

 

修理そのものよりも、実は一番神経を使ったのが「古いゴムの除去」です。
加水分解して溶けたゴムは、まるで黒い水飴のよう。指に付くとなかなか取れないし、周囲のプラスチックに付着すると二次被害が広がります。写真を撮ったのですが、あまりにもグロテスクなので掲載は控えます(笑)。

ここでラジコン愛好家としての経験を活かし、無水エタノールをたっぷり染み込ませたペーパーで、軸をひたすら磨き上げました。

「今までありがとう、そしてさらば……」

心の中で別れを告げながら拭き取ること数分。ローラーの芯となるプラスチックの軸が、ピカピカに露出しました。

ここを綺麗にしておかないと、新しいチューブが滑ってしまうので妥協は禁物です!

軸が露出したローラー部
軸が露出した前部ローラー部分

 


 

いざ、2cmの魔法をかける

 

さて、ここからが本番の「シリコンチューブ・ハック」です。 工程は驚くほどシンプルでした。

  1. チューブを2cmずつにカット
    S1300iのローラー幅に合わせて、ハサミでチョキチョキと2cmのパーツを4つ作ります。1メートルも予備があるので、「あ、ちょっと斜めになった」と思ってもすぐに切り直せる心の余裕。これがDIYの楽しさですね。
  2. 縦に切り込みを入れる
    カットしたチューブの片側に、カッターでスッと縦に一本の切り込みを入れます。これで「Cの字」型のパーツが完成します。
  3. 軸にはめ込む
    先ほど綺麗に掃除したスキャナの軸に、切り込みを広げてパチンッとはめ込みます。

「……おぉ、ピッタリだ!」

内径5mmというサイズが絶妙で、接着剤を使わなくても軸にしっかり食いついています。指で回してみても空転する気配はありません。見た目も、なんだか純正パーツよりも「強化型」っぽくて頼もしいではありませんか!

ローラー装着完了
ローラー装着完了

 


 

運命のスキャン – 10年目の再始動

 

全てのパーツをはめ込み、いよいよ電源を入れます。 一番の懸念は、あの「ギギギッ」というモーターの異音が消えているかどうか。

ドキドキしながらスキャンボタンを押すと……。

「ウィィィィィン……」

静かです。あの苦しそうな悲鳴はどこへやら、モーターが軽快に回っています! 続いて、本題の「紙送り」テスト。例の勉強会の資料をセットして、スタート。

スルスルスル……カシャカシャカシャ!

見事に紙を掴み、吸い込んでいきました。PCの画面には、くっきりとデジタル化された資料が。
思わず「よしっ!」と声が出てしまいました。シリコンチューブの絶妙な摩擦力が、純正ゴムと同じ、いやそれ以上にしっかりと紙を捉えてくれています。

 


 

修理を終えて – DIYがもたらす「愛着」の連鎖

 

今回の修理にかかった費用は、わずか数百円。
メーカー修理なら数千円以上のパーツ代+工賃がかかり、買い替えなら数万円が飛んでいくところでした。

もちろん、これはメーカー保証外の改造ですし、いつかはシリコン自体も劣化するかもしれません。でも、「自分で仕組みを理解し、自分の手で直した」という経験は、何物にも代えがたい満足感を与えてくれます。

何といっても、手元にはまだ80cm以上のシリコンチューブが残っています(笑)。もしまた数年後に劣化しても、私はあと40回は同じ修理ができるわけです。そう思うと、このS1300iとは一生付き合っていけるような気がしてきました。

 


 

ScanSnap S1300i は、まだ戦える!

 

もし、皆さんのデスクに「ローラーがベタベタになって動かないScanSnap」が眠っていたら、どうか諦めないでください。
「2cmのシリコンチューブ」と「少しの工作」だけで、あの頃のキレのあるスキャン性能が戻ってくるかもしれません。

古いものを捨てて新しいものを買うのは簡単ですが、手をかけて延命させることで、道具との絆が深まるのもまた事実。みなさんも、愛用のガジェットにトラブルが起きたら、まずは「復活の呪文(検索キーワード)」を唱えてみてはいかがでしょうか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、よいデジタルライフを!

「ScanSnap S1300i復活!数百円のシリコンチューブで「ベタベタの呪い」を解いてみた」への1件のフィードバック

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