みなさん、こんにちは。
WordPressで記事を書き続けていると、「タグが増えすぎて、もう手に負えない」と感じることはありませんか?
記事ごとに思いついた単語をタグにしてしまうと、同じような意味のタグが乱立したり、記事が1つしか含まれない「薄いタグページ」が大量に発生したりして、SEO的には逆効果になることもあります。
実は私も、知らないうちに薄いタグページを量産してしまっていました。これは何とかしないといけませんよね。
そこで今回は、これから私が着手する予定の作業をもとに、既存記事がたくさんある方でも効率的にタグを整理できる手順をご紹介します。
1. タグの現状を把握する
まずは「どんなタグが、どれくらい使われているか」を確認します。
WordPressの管理画面から 投稿 > タグ を開くと、すべてのタグと、それぞれのタグが使われている記事数が一覧で表示されます。
使用記事数が多いタグは太字で表示されるので、サイトの主要なテーマを把握する目安になります。逆に、使用記事数が1〜2個しかないタグは、他のタグと統合する候補です。
2. サイトのテーマに沿った「主要タグ」を決める
タグ整理のゴールは「記事群ごとにテーマ性を持たせること」です。
- サイト全体のテーマを洗い出す
- 例:IoT、Linux、プログラミング、自転車
- 主要タグを10〜15個程度に絞る
- 「IoT活用」「IoTデバイス」「IoT開発」といった似た意味のタグは、すべて「IoT」に統合するなど、大まかな分類を意識しましょう。
- 各主要タグに「この記事は絶対に含まれるべき」という記事をいくつか想定する
- これにより、タグがサイトのどの部分をカバーすべきか明確になります。
3. 不要なタグを整理・統合する
主要タグが決まったら、不要なタグを整理します。
WordPress管理画面の 投稿 > タグ で、整理したいタグを選択します。
- 一括編集で統合する
- タグを統合先のタグへリダイレクトします。プラグインを使うとこの作業が非常に効率的です。
- 記事を個別に編集する
- タグページから統合先のタグをクリックし、そのタグが付いている記事を順に編集してタグを置き換えます。記事数が少ない場合はこの方法でも対応できます。
※タグの統合には「TaxoPress」などのプラグインを使うと便利です。
4. カテゴリとの役割分担を明確にする
カテゴリとタグが混在すると読者も検索エンジンも混乱してしまいます。
- カテゴリ:サイト全体の大きな分類(IoT、プログラミング、医療関連)
- タグ:カテゴリを補足する、より詳細な切り口(Python、センサー、Raspberry Pi)
もしカテゴリとタグで同じような分類を使っていたら、この機会にどちらかに統一します。
5. タグページを活用して内部SEOを強化する
せっかく整理したタグページは、強力な内部SEOツールになります。
- タグページの説明文(ディスクリプション)を追加する
- タグページにどのような記事が含まれているかを簡潔に説明することで、検索エンジンにもユーザーにも分かりやすくなります。
- 関連記事が10本以上あるタグページは、ナビゲーションにリンクを貼る
- ユーザーの回遊性を高め、サイト全体の評価向上につながります。
また、タグが明確になることで、SNSなどでシェアされる際に「#タグ」が使われやすくなるというメリットもあります。
6. タグ整理に役立つおすすめプラグイン
大量の記事から手作業でタグを整理するのは大変です。そこで、タグやカテゴリを一括で編集・統合できる便利なプラグインを紹介します。
まずはこれ(無料で安定)
- TaxoPress(旧 Simple Tags)
- できること:タグ/カテゴリの統合(マージ)、名称変更、未使用タグの整理、同義語管理など
- 互換性:Tested up to 6.8.2 / PHP 7.2+(PHP 8.3 でも問題なく動作報告あり)
- 使い方:
TaxoPress > Manage Terms > Merge Terms
から、統合元の用語と統合先を指定して実行。
- Taxonomy Switcher(変換専用)
- できること:タグ⇄カテゴリの相互変換(タクソノミーの切替)。投稿に付与された用語を保ったまま変換します。
- 互換性:Tested up to 6.8.2 / PHP 7.4+
- 使いどころ:マージで重複を減らしたあと、「タグをカテゴリへ」など構造を整理したい時に。
大量編集+変換/マージ(有料機能あり)
- Bulk Edit Categories and Tags – Create Thousands Quickly on the Editor
- できること:表計算画面でカテゴリ/タグの一括編集。用語のマージ、カテゴリ⇄タグ変換は主にプレミアム機能。
- 互換性:Tested up to 6.8.2(無料版ページのメタ情報に記載)
- 大量データを素早く整理したい時に有力。
公式の変換ツール(慎重に)
- Categories to Tags Converter(公式 Importer)
- できること:カテゴリ⇄タグの変換(ツール > インポート から追加)
- 状況:最終更新 2024/10/21、Tested up to 6.7.3 とやや古め。6.8 系でも動くケースが多いですが、念のためステージングで確認を。
新しめの代替(試す価値はあるが実績少)
- SWPMU Term Merger
- できること:タグ/カテゴリ等のマージに特化
- 互換性:Tested up to 6.8.2 / PHP 8.0+ だが 導入実績が少なく評価も低め(2025/06 時点のレビュー)。まずは検証環境で。
プラグインを使う際の注意点
必ず事前にバックアップを取る
大量の記事に一括適用する前に、必ずサイト全体のバックアップを取ってください。
不要なタグページはリダイレクトする
整理して使わなくなったタグページは、404
エラーにせず、統合先のタグページへリダイレクトするのがベストです。これにより、元のタグページのSEO評価を新しいタグページに引き継ぐことができます。
整理後のルールを決める
一度整理した後は、「タグを増やしすぎない」といった運用ルールを決めて継続することが大切です。
まとめ
WordPressのタグ整理は単なる管理作業ではなく、SEO強化と回遊率向上につながる重要な施策です。
- 現状を把握(使用頻度の低いタグを見つける)
- 主要タグを決める(10〜15個程度)
- 不要タグを整理・統合する
- カテゴリと役割分担を明確にする
- タグページを活用する
記事数が多いサイトほど、タグを整理するだけで「テーマが明確な強いサイト」へと変わります。SEOの観点でも大きなメリットがあるので、ぜひみなさんも一緒にタグの整理に取り組みましょう!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいブログライフを!