みなさん、こんにちは。
Windows 上で WSL(Windows Subsystem for Linux)を利用している方の中には、エクスプローラーのナビゲーションペインに「Linux」フォルダが表示されていたのに、いつの間にか見えなくなったと感じている方も多くいるのではないでしょうか?
私自身も、2024年末に「Linux」フォルダが突然表示されなくなり、その後WSLのファイルにWindowsからアクセスする方法をいろいろ調査してきたのですが、未だにこれが正解だという方法にはたどり着いていません。
今回は「Linux」フォルダが突然表示されなくなった背景と、現在推奨されている思われる代替手段についてまとめてみたいと思います。
いつから「Linux」フォルダが消えたのか?
私の場合:Windows 11 24H2 適用後に消失
私の環境では、2024年12月に Windows 11 の 24H2 アップデートを適用した直後から、エクスプローラーのナビゲーションペインに表示されていた「Linux」フォルダが突如として非表示になりました。
WSL のディストリビューション自体は問題なく動作していたものの、エクスプローラー上から簡単にアクセスできないという状況は不便でした。
他の環境でも同様の現象が報告(2024年後半〜2025年)
この現象は私だけでなく、2024年後半から2025年にかけて、Windows 11 バージョン 24H2 を導入した多くのユーザーの環境で報告されています。
この変更は、Windows 11 のエクスプローラー刷新に伴うナビゲーションペインの構造変更と関係していると見られています。
Windows 11 リリース当初はWSLを使ったことがないユーザーに突然Linuxフォルダが現れたという報告もありましたので、24H2でエクスプローラーのナビゲーションペインにWSL用の特別なフォルダを表示することを廃止したのかもしれません。
※ なお、現時点(2025年4月)でも Microsoft からこの件に関する公式アナウンスは確認されていません。
代替手段1:レジストリ編集による復旧(私の環境では失敗)
一部の情報サイトでは、レジストリを編集して「Linux」フォルダをナビゲーションペインに再表示させる方法が紹介されています。
私も複数のレジストリ設定を試してみましたが、「delegate folder that appears in Computer」 といった名称で項目は表示されるものの、WSLフォルダの中身にはアクセスできず、実用的ではありませんでした。
そのため、私はレジストリによる復旧は断念し、より確実な方法を採用することにしました。
私自身が成功していないため、レジストリ編集についてここでは詳しく説明しません。
代替手段2:\\wsl.localhost\ からアクセス
WSL のファイルシステムにアクセスする代替手段で、現在もっとも確実なのはこの方法です。
方法:
- エクスプローラーを開く
- アドレスバーに以下を入力 コピーする編集する
\\wsl.localhost\
- Enterキーを押すと、インストールされているディストリビューション(Ubuntuなど)が一覧表示されます
- ディストリビューション名をクリックすると、その中のファイルシステムにアクセスできます
補足:
- よく使うパスはクイックアクセスにピン留めしておくと便利です
- 例:
\\wsl.localhost\Ubuntu\home\username
のように特定パスへのショートカットも作成可能
まとめ
Windows 11 からWSLフォルダへエクスプローラーからアクセスする方法は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
以前のアクセス方法 | エクスプローラーのナビゲーションペインから「Linux」フォルダ |
現在のアクセス方法 | \\wsl.localhost\ディストリビューション名 経由のネットワーク参照 |
レジストリによる表示 | すべての環境で表示できるとは限らないため、非推奨 |
WSL のファイル操作に慣れている方ほど、「Linux」フォルダが消えたことに違和感を覚えるかもしれません。ですが、\\wsl.localhost\
を使う方法は安定して動作するため、今後はこちらを標準の手段として使っていくのが良さそうです。
同じように疑問に思っていた方の参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいWSLライフを!