【パソコンは新しい方がいい?】本当に必要なスペックを見極めよう

みなさん、こんにちは。

最近、パソコンの価格がじわじわと上昇していると感じていませんか?

実際、半導体不足や円安、物価全体の上昇などの影響で、ここ数年は「安くて高性能」だった時代から少しずつ様相が変わってきています。

筆者は50代で、30余年にわたりパソコンに親しんできました。その中で、パソコンの価格は長い間「右肩下がり」でした。毎年のように性能は上がるのに価格は下がる、というありがたい時代が続いていたのです。しかしここ数年は、そのトレンドが反転してきているように感じます。

では、「今」パソコンを買うとしたら、新しいモデルにこだわる必要はあるのでしょうか?

今回は、どんな作業には新しいパソコンが必要で、どんな用途なら型落ちや中古パソコンでも問題ないのか、そして賢い購入戦略について考えてみたいと思います。

 


 

新しいパソコンでないといけない作業とは?

 

新しいパソコンには、当然ながら高性能なCPUや大容量メモリ、高速なSSDが搭載されています。では、そういったハイスペックが求められるのは、どのような作業でしょうか。

  • 最新の3Dゲームを快適に遊ぶ
  • 4K、8Kといった高解像度の動画編集
  • プログラムのビルドや仮想環境の構築など重量級の開発作業
  • ローカルでの画像生成(例:Stable Diffusion)など、生成AIの活用
  • WindowsやmacOSの最新機能をフルに使う

こうした作業は、明確にハイスペックなPCを必要とします。つまり、用途がはっきりしていて、しかも性能をフルに使い切れる自信がある人向けです。

 


 

少し古くても問題ない作業とは?

 

一方、多くの人が日常的に行っている作業は、そこまでのパワーを必要としません。むしろ「ちょっと前のパソコン」で十分こなせてしまいます。

  • WordやExcelなどのオフィス文書の編集
  • メールやブラウザ閲覧(ニュース、SNS、動画視聴含む)
  • ZoomやTeamsなどのWEB会議
  • Google Workspace、Microsoft 365などのクラウドサービス利用
  • 一般的なアプリの使用(音楽プレーヤー、画像ビューアなど)

つまり、いわゆる“事務用途”や“家庭用途”の大半は、数年前のパソコンでまったく問題ありません。

 


 

古いパソコンで困るのはどんなとき?

 

パソコンが古いと困る場面もあります。代表的なのは「最新のOSがインストールできない」ケースです。特にApple(macOS)やMicrosoft(Windows)は、定期的にサポート対象を切り捨てるため、古すぎるPCでは新しいOSが動かなくなります

ただし、古くてもLinuxなどのフリーOSを使えば、ハードウェア寿命を延ばすことも可能です。たとえばUbuntuやLinux Mintなどは、比較的軽量な構成でも快適に動作します。

著者が最近個人的に気に入って使っている、Bodhi Linux もおすすめです。

 


 

パソコンは古いと壊れやすいのか?

 

もちろん新品よりは壊れる可能性が高くなるのは事実です。しかし、一日2〜3時間程度の使用であれば、10年前のPCでも意外と使えてしまうという実感があります。筆者自身、10年物のPCを今でも問題なく使っており、周囲でも同様のケースが多々あります。

壊れやすい部位としては、

  • メモリ(稀に不良セクタ発生)
  • 液晶パネル(特に薄型ノートPC)
  • HDD(物理的な衝撃に弱い)

などが挙げられます。特に液晶は持ち運びの多いノートPCで破損が目立ちますが、堅牢性に定評のあるThinkPadやレッツノートなら心配は少ないでしょう。液晶の「ムラ」は出ますが、実用には問題ありません。

 


 

一般的なユーザーには型落ちPCで十分?

 

大多数のユーザーが行う作業は、先に挙げた「軽めの作業」が中心です。
一方で、「スペックが足りないから買い替える」という人たちは、実は市場のごく一部にすぎません。しかし彼らの声は大きく、SNSやレビューサイトなどで目立つため、「最新でなければいけない」という印象を持ってしまいがちです。

特に新入学時などでPCを購入する学生も、「ゲームをしたい」「クリエイティブな作業をしたい」のであれば高性能なPCが必要ですが、授業やレポート作成程度であれば、型落ちPCで十分です

 


 

コスパ最強のPC購入戦略とは?

 

では、コスパを重視するなら、どのようにPCを選べばよいでしょうか?

筆者のおすすめは、以下のような戦略です。

  1. 発売から4〜5年経ったPCを選ぶ
    この頃には、企業向けのリースアップ品が市場に大量に流れます。スペックはそこそこ高く、品質も良好なものが多いです。
     
  2. OSのサポート期間を考慮して、5年間使用する
    購入タイミングにもよりますが、Windowsなら最低でも5年はセキュリティ更新が続きます。
     
  3. さらにLinuxなどの軽量OSで延命する
    OSにこだわりがなければ、サポート切れのWindows PCでもLinuxで蘇ります。筆者も外出用の事務PCはこの戦略で運用中です。なんと1万円台から入手可能です。
     

 

AIPC(AI搭載PC)は必要?

 

最近はAI処理専用チップ(NPU)を搭載した「AIPC」が話題ですが、正直なところ、多くの人には必要ありません
AI機能を活用したい場合も、今のところはクラウドサービスで事足りるケースが大半です。EdgeやChromeで使えるBingやChatGPTで十分、という人がほとんどでしょう。

 


 

まとめ:必要なスペックは「用途」次第

 

パソコン選びで一番大切なのは「自分が何をしたいのか」を明確にすること。
新しいパソコンは確かに魅力的ですが、すべての人がハイスペックPCを必要としているわけではありません。

限られた予算の中で、長く・賢くパソコンを使い倒すなら、中古や型落ちPCをうまく活用するのが◎。
あなたも、自分に合った一台を見極めて、無駄のないパソコンライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、よいPCライフを!

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