【事業計画書の成功率を爆上げ!】SWOT分析で自社のITビジネス戦略を徹底解剖

みなさん、こんにちは。

「せっかく作ったサービス、ビジネスとして成立させたい!」

そう意気込んで、いざ事業計画書を作成しようとしても、

「ビジネスの経験ないし、何から始めたらいいのかわからない…」

と、頭を抱えていませんか?

事業計画書は、あなたのビジネスの羅針盤です。

しかし、魅力的なサービスや技術だけでは、投資家や金融機関を納得させることはできません。

そこで重要となるのが、自社の環境分析です。

環境分析をしっかりと行うことで、事業の実現可能性や成長性を説得力を持って説明できます。

そして、環境分析に最適なツールが、SWOT分析です。

この記事では、

  • SWOT分析とは何か
  • SWOT分析の具体的なやり方
  • ITビジネスにおけるSWOT分析の具体例
  • SWOT分析が事業計画書作成にどう役立つか

について、ビジネス経験の浅い開発者の方にもわかりやすいように解説します。

この記事を読めば、あなたのITビジネスの戦略が明確になり、事業計画書の作成もスムーズに進むはずです。

それでは、さっそく見ていきましょう!

 


 

事業計画書に環境分析が必須な理由

事業計画書には、以下の理由から環境分析が必須です。

  • 客観的な視点:
    自社の現状や市場環境を客観的に把握することで、事業の実現可能性を高めることができます。
  • 戦略の明確化:
    環境分析の結果に基づき、具体的な事業戦略を立てることができます。
  • リスクの把握:
    潜在的なリスクを把握し、対策を講じることで、事業の成功率を高めることができます。
  • 投資家・金融機関へのアピール:
    環境分析の結果を事業計画書に盛り込むことで、事業の実現可能性や成長性を説得力を持って説明できます。

私も事業計画書の冒頭に必ず自社の環境分析の頁を入れています。

 


 

SWOT分析とは?

SWOT分析とは、

  • Strengths(強み)
  • Weaknesses(弱み)
  • Opportunities(機会)
  • Threats(脅威)

の4つの要素から、自社の現状を分析するフレームワークです。

SWOT分析を行うメリット

SWOT分析を行うことで、以下のメリットが得られます。

  • 自社の現状を客観的に把握できる
  • 強みを最大限に活かし、弱みを克服するための戦略を立てられる
  • 新たなビジネスチャンスを見つけられる
  • リスクを回避するための対策を立てられる
  • 事業計画書の作成に役立つ

SWOT分析の具体的なやり方

SWOT分析は、以下の手順で進めます。

  1. SBU(戦略的事業単位)の設定
    • 分析対象となる事業や製品を明確に定義します。
    • 誰が分析対象なのかを具体的に考えます。
  2. 内部環境の分析(Strength, Weakness)
    • 自社の経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)や組織体制、技術力、ブランド力などを評価します。
    • 強み(Strength)と弱み(Weakness)を洗い出します。
  3. 外部環境の分析(Opportunity, Threat)
    • 市場動向、競合状況、技術革新、法規制、社会情勢など、自社を取り巻く外部環境を分析します。
    • 機会(Opportunity)と脅威(Threat)を洗い出します。
  4. クロスSWOT分析
    • 洗い出した4つの要素を組み合わせ、以下の4つの戦略を検討します。
      • 強み×機会:強みを活かして機会を最大化する戦略
      • 強み×脅威:強みを活かして脅威を回避する戦略
      • 弱み×機会:弱みを克服して機会を活かす戦略
      • 弱み×脅威:弱みを最小限に抑え、脅威を回避する戦略

 


 

ITビジネスにおけるSWOT分析の具体例

ここでは、AIチャットボット開発を例に、SWOT分析の具体例を紹介します。

例:AIチャットボット開発

AIチャットボット開発のSWOT分析

強み(S)

  • 特定の業界に特化したAIチャットボットの開発実績
  • 自然言語処理技術に強み
  • 顧客の要望に合わせた柔軟なカスタマイズ

弱み(W)

  • 開発リソースが限られている
  • マーケティング・営業力が弱い
  • 資金力が乏しい

機会(O)

  • AIチャットボット市場の急成長
  • 人手不足解消ニーズの高まり
  • 多言語対応ニーズの増加

脅威(T)

  • 大手IT企業の参入
  • オープンソースのAIチャットボットの普及
  • 個人情報保護規制の強化
クロスSWOT分析

強み×機会 (SO戦略)

【攻めの戦略】
  • 強みの技術力を活かし、成長市場に特化したAIチャットボットを開発する
  • 多言語対応機能を強化し、海外市場への展開も視野に入れる

強み×脅威 (ST戦略)

【差別化戦略】
  • 顧客の課題解決に特化したAIチャットボットを開発し、大手IT企業との差別化を図る
  • 個人情報保護に配慮した安全性の高いAIチャットボットを開発する

弱み×機会 (WO戦略)

【改善戦略】
  • クラウドファンディングで開発資金を調達する
  • 外部のマーケティング会社と提携し、営業力を強化する

弱み×脅威 (WT戦略)

【生存戦略】
  • オープンソースのAIチャットボットをベースに、低コストで開発する
  • 特定の業界に特化することで、大手IT企業との競争を避ける

 


 

SWOT分析が事業計画書作成にどう役立つか

SWOT分析は、事業計画書を作成する上で、以下の点で役立ちます。

  • 事業の現状把握:
    自社の強み、弱み、機会、脅威を明確にすることで、事業の現状を客観的に把握できます。
  • 戦略の明確化:
    クロスSWOT分析を行うことで、具体的な事業戦略を立てることができます。クロスSWOT分析を行った結果、事業計画の見直しを迫られることもありますが、この時点で事業見通しの甘さに気づけることのメリットの方が大きいです。
  • 説得力のある事業計画書作成:
    SWOT分析の結果を事業計画書に盛り込むことで、事業の実現可能性や成長性を説得力を持って説明できます。
  • 資金調達の成功率向上:
    説得力のある事業計画書は、投資家や金融機関からの信頼を得やすく、資金調達の成功率を高めます。

 


 

まとめ

SWOT分析は、あなたのITビジネスの現状を把握し、今後の戦略を立てるために非常に有効なツールです。

SWOT分析の結果を事業計画書に落とし込み、ITビジネスを成功に導きましょう。

実際にビジネスを始めると、日々環境が変わり、なかなか計画通りには進みませんし、時には戦略転換も迫られます。そのため、私も半期に一度はSWOT分析をして現状を見直しています。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、よい新規事業開発を!

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