みなさん、こんにちは。
さて、今回は、Windows 11をお使いのみなさんが、もしかしたらちょっと気になっているかもしれない、タスクバーの左端に表示されるウィジェットについてのお話です。

Windows 11を起動すると、多くの方の環境で、画面の一番下のタスクバーの左端に、天気予報などの情報が表示されているかと思います。このウィジェット、ちょっとした情報をすぐに確認できるのは便利なのですが、クリックしてみると、ウィジェットボードが立ち上がり、そこにはMSNニュースや、時にはちょっと気になる広告が表示されたりしますよね。
せっかく購入したOSなのに、どうして広告が表示されるんだろう、と感じる方もいるかもしれません。私も、必要な情報だけをシンプルに表示してほしい、と思うことがあります。
さらに、標準設定では、このウィジェットにマウスカーソルをただ重ねるだけで、ウィジェットボードが勝手に表示されてしまうんです。
「あれ?クリックしたつもりないのに」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。もちろん、この設定は変更できます。ウィジェットの設定を開けば、「ホバー時にウィジェットボードを開く」という項目があるので、これをオフにすれば、意図せずウィジェットボードが開いてしまうことはなくなります。
しかし、もっと根本的に、このウィジェット自体を表示させたくない、という方もいるのではないでしょうか。私もその一人です。
そこで今回は、Windows 11のタスクバーに表示されるウィジェットを完全に非表示にする方法をご紹介します。
手軽に試せる!設定からウィジェットを非表示にする
まずは、比較的簡単な方法からご紹介しましょう。Windowsの設定メニューから、ウィジェットの表示・非表示を切り替えることができます。
- 「設定」アプリを開く
Windowsキーを押すか、スタートメニューから歯車のアイコンをクリックして、設定アプリを開いてください。 - 「個人用設定」を選択
設定メニューの中から、「個人用設定」という項目を見つけてクリックします。 - 「タスクバー」を選ぶ
個人用設定のメニューが表示されたら、左側のメニューから「タスクバー」を選択してください。 - 「タスクバー項目」の「ウィジェット」をオフにする
タスクバーに関する設定項目の中に、「タスクバー項目」という項目があります。その中に「ウィジェット」というスイッチがあるので、これをオフにしてください。

たったこれだけの操作で、タスクバーからウィジェットが消え、スッキリとした表示になります。もし、またウィジェットを表示させたくなった場合は、同じ手順でスイッチをオンに戻せば、いつでも再表示できます。
ただし、ここで少し気になる点があります。
それは、Windows Updateなどによって、この設定が意図せずオンに戻ってしまう可能性があるということです。過去の例を見ても、大型アップデート後に設定が変わってしまった、という経験をお持ちの方もいるかもしれません。
根本解決!レジストリエディタでウィジェットを恒久的にオフにする
「設定からオフにするだけでは、またいつ表示されるかわからないから不安」という方もいるかもしれません。そんな方のために、より確実に、そして恒久的にウィジェットを非表示にする方法をご紹介します。それは、Windowsのシステム設定を直接編集する「レジストリエディタ」を使う方法です。
注意:レジストリエディタの操作は、誤って設定を変更するとシステムが不安定になる可能性があります。以下の手順を慎重に、自己責任で行ってください。操作に不安がある場合は、この方法は避けることを強く推奨します。
- 「ファイル名を指定して実行」を開く
キーボードのWindowsキーを押しながら「R」キーを押すと、「ファイル名を指定して実行」という小さなウィンドウが開きます。 - 「regedit」と入力して「OK」をクリックする
開いたウィンドウのテキストボックスに「regedit」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。すると、「レジストリ エディター」という画面が表示されます。 - 指定のキーを開く
レジストリ エディターの左側のツリー構造の中から、以下のパスを辿って開いてください。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft
左側のフォルダアイコンを順番にクリックしていくと、目的の場所にたどり着けます。 - 「Dsh」キーを作成する
「Microsoft」のキーを選択した状態で、右クリックし、「新規」>「キー」を選択します。新しいキーの名前として「Dsh」と入力し、Enterキーを押します。 - 「AllowNewsAndInterests」というDWORD (32 ビット)値を作成する
作成した「Dsh」キーを選択した状態で、右側の何もないところで右クリックし、「新規」>「DWORD (32 ビット)値」を選択します。新しい値の名前として「AllowNewsAndInterests」と入力し、Enterキーを押します。 - 「AllowNewsAndInterests」の値を変更します。 作成した「AllowNewsAndInterests」という値をダブルクリックします。「値のデータ」という項目があるので、ここに「0」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。
- 0:ウィジェットを無効にする
- 1:ウィジェットを有効にする
- エクスプローラーを再起動するか、サインアウトして再度サインインします。 これらの変更を適用するためには、エクスプローラーを再起動するか、一度サインアウトして再度サインインする必要があります。
- エクスプローラーの再起動方法: Ctrl + Shift + Escキーを同時に押してタスクマネージャーを開き、「エクスプローラー」を探して右クリックし、「再起動」を選択します。

これらの手順を完了すると、タスクバーのウィジェットが非表示になり、さらに、設定画面のウィジェットの項目がグレーアウトして、操作できなくなっているはずです。これは、レジストリの設定によって、ウィジェット機能そのものが無効化されたことを意味します。これにより、Windows Updateなどがあっても、勝手にウィジェットが再表示される心配はなくなるでしょう。

参考情報
今回のウィジェット非表示化の方法について、以下サイトを参考にさせていただきました。
こちらのサイトでも、画像付きで丁寧に解説されていますので、参考にしてみてください。
まとめ
今回は、Windows 11のタスクバー左端に表示されるウィジェットを非表示にする方法を2つご紹介しました。
- 簡単な方法:設定アプリから非表示にする
- より確実な方法:レジストリエディタを編集して恒久的に無効化する
ご自身の状況や、PCの操作スキルに合わせて、どちらの方法を試すか検討してみてください。特にレジストリエディタの操作は慎重に行い、不安な場合は設定アプリからの非表示設定に留めておくことをお勧めします。
ウィジェットが非表示になることで、タスクバーがスッキリとし、より快適なWindows 11環境になることを願っています。
Windows Update 後に全画面で表示されるウェルカムエクスペリエンスに困っている方がいれば、ウェルカムエクスペリエンスを非表示化する方法も記事にしていますのでぜひご覧ください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、よいWindowsライフを!