Ubuntuでログインパスワードを忘れたときの再設定方法【2つの方法を解説】

みなさん、こんにちは。

Ubuntuを使っていて、ある日ふと「あれ、ログインパスワードなんだっけ?」と困ったことはありませんか?

私も経験がありますが、まさに頭が真っ白になりますよね。でもご安心ください!パスワードを忘れてしまっても、物理的に端末へアクセスできる状態であれば、比較的簡単に再設定が可能です。

今回は、Ubuntu系ディストリビューションでのパスワード再設定方法を2通りご紹介します。

備えあれば患いなし、まさかの時のために、頭の片隅にこの記事の情報を残しておいてください。

 


 

方法1:リカバリーモードからパスワードを再設定する

 

Ubuntuには、標準で「リカバリーモード(回復モード)」という特別な起動オプションが用意されています。これを使えば、安全な状態でrootシェルを起動し、パスワードの再設定が行えます。

【手順】

  1. PCの電源を入れ、GRUBメニューを表示
    • 起動直後に Shift キー(BIOSの場合)または Esc キー(UEFIの場合)を連打します。
    • GRUBメニューが表示されない場合は、タイミングよく押すのがコツです。もしキーの連打しすぎでGRUBコマンドの入力画面に移行してしまった場合は、normalと入力してEnterを押し、すぐにESCキーを1回だけ押すとGRUBメニューに戻れます。
  2. 「Advanced options for Ubuntu」を選択
  3. カーネルリストから (recovery mode) と付いた行を選ぶ
  4. 表示されるメニューから「root – Drop to root shell prompt」を選択
  5. そのままだとファイルシステムが読み取り専用(リードオンリー)なので、書き込み可能(リードライト)に変更します。以下のコマンドを入力してください。
    • mount -o remount,rw /
  6. パスワードを変更します。<ユーザー名>の部分は、パスワードを忘れてしまったあなたのユーザー名に置き換えてください。
    • passwd <ユーザー名>
    • 例:passwd admin
  7. 「新しいUNIXパスワードを入力してください:」と表示されたら、新しいパスワードを2回入力します。成功メッセージが表示されたら再起動します。
    • reboot

これで新しいパスワードでログインできるはずです。

 


 

方法2:GRUBからrootシェルを起動して再設定(万能な方法)

 

この方法は、Ubuntu以外のディストリビューションでも使える、より汎用的なアプローチです。GRUBブートローダーの起動オプションに直接手を加えて、ログインせずにrootシェルを立ち上げます。

【手順】

  1. GRUBメニューで起動エントリを選択し、e キーを押します。
    • 一番上のUbuntuの行を選んでください。
  2. 以下のような行を探します。
    • linux /boot/vmlinuz-... root=UUID=... ro quiet splash
  3. ro quiet splash の部分を次のように書き換えます。
    • rw init=/bin/bash
    • rw にすることでファイルシステムを読み書き可能に、init=/bin/bash によってログイン画面をスキップしてシェルを直接起動します。
  4. Ctrl + X または F10 で起動します。
  5. 起動後、以下のコマンドでパスワードを変更します。
    • passwd <ユーザー名>
  6. パスワード変更後、以下のいずれかのコマンドで再起動します。
    • exec /sbin/init
    • または
    • reboot -f

 


 

注意事項

 

パスワードを再設定する際には、いくつか注意しておきたい点があります。

  • 暗号化されたホームディレクトリを使っている場合
    • パスワードを変更すると、元のデータが復号できなくなる可能性があります。この場合は、慎重な対応が必要です。
  • 物理的アクセスが前提
    • これらの方法は、PCに物理的にアクセスできる状況であることが前提です。もしセキュリティが気になる場合は、GRUBにパスワードをかけるなどの対策も検討しましょう。
  • 不要な変更は元に戻す
    • パスワード変更後は、GRUBのオプションに加えた変更など、不要な設定は速やかに元に戻しておきましょう。

 


 

まとめ

 

Ubuntuでログインパスワードを忘れてしまっても、焦らず対処すれば再設定は可能です。

  • 手軽に操作したいなら → リカバリーモード
  • より汎用的に対処したいなら → GRUBからrootシェル

どちらの方法も覚えておけば、万一のときも安心です。トラブル対策として、このページをブックマークしておいてください!

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、よいUbuntuライフを!

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