みなさん、こんにちは。
ブログ運営の醍醐味といえば、やはり「読まれた!」「役に立った!」という実感ですよね。そして、その実感を支える最も重要なチャネルの一つが、「検索流入」、つまりGoogleやBingなどの検索エンジン経由で読者のみなさんが来てくださることだと思います。
私もこのサイト(医療・介護領域のIoT化や業務効率化がテーマです)を運営する中で、毎日のアクセス解析は欠かしていません。「どんなキーワードで」「どこから」訪問されているのかをチェックするのは、もはや日課です。
これまで、このサイトの検索流入は、大半がGoogle(グーグル)経由でした。圧倒的なシェアを誇る検索エンジンですから、それは当然の結果だと受け止めていました。Bing(ビング)からの流入もありましたが、Googleからの流入に比べるとごくわずか。
正直なところ、「Bingはあまり使われていないのでは?」という、少し古い、そして完全な先入観を持っていました。そのため、特に対策を講じることもなく、「Googleで上位表示できればOK」というスタンスでやってきてしまったんです。
しかし、そんな私の「常識」を根底から覆す、とある変化が起こりました。それが今回のテーマ、Bingからの検索流入が劇的に増加したという興味深い現象です。まさに「灯台下暗し」というか、これまで見過ごしていた巨大なポテンシャルに気づかされた出来事でした。
1. 実施したこと – Microsoft製品に特化した記事を連続投稿
では、具体的に何をしたのかというと、非常にシンプルです。それは、Microsoft製品に特化した実務直結の記事を、集中的に連続で投稿した、というただそれだけのことなんです。期間は過去14日間。
その間に投稿した記事は以下のようなラインナップでした。
最近、技術者界隈で話題になった、Windowsの新機能に関する解説記事です。
意外と知らない人が多い、Microsoft EdgeでのURLペーストに関する小技と、その背景にある挙動の違いを深掘りしたTipsです。
IT知識に自信がない方でもすぐに使える、時短ワザを集めたまとめ記事。
セットアップ時にローカルアカウント設定を隠すようになったWindows11の裏技的設定方法を紹介した記事。
これらの記事は、すべて「Windows」「Edge」といったMicrosoft製品をテーマにし、かつ「実務ですぐに使えるTips」や「設定系の解説」に絞り込んだ内容です。特に、最初の2本(「sudo」と「URLペースト」)は、多くのユーザーの「今知りたい!」というニーズに深く刺さり、多くの閲覧数を集めました。
なぜ、このテーマを選んだのか?
「なぜ今、あえてWindowsやEdgeの記事を?」と思われるかもしれません。
当サイトのテーマは「医療・介護のIoT化」です。医療介護の現場では、セキュリティや導入コストの観点から、Windows OSとOffice製品がデファクトスタンダードとして使われているケースが非常に多いのです。
つまり、業務効率化の観点から見ると、WindowsやEdgeのTipsは、実は最もニーズが高く、当サイトのターゲット層に直結するテーマだったわけです。
2. 結果 – Bingからの流入が「過去最高」を記録!数値で見る劇的変化
これらの記事を連続投稿した結果、検索流入の状況はどのように変化したのでしょうか。実際に計測したデータを見て、私自身が最も驚きました。
期間 | Bing流入増加率 | Google流入増加率 |
過去14日間 | +88.6% | +17.3% |
直近7日間 | +28.8% | +0.1% |
この数字、本当に衝撃的ですよね!特に「過去14日間」で見ると、Bingからの流入が実に88.6%も増加しているんです。これはほぼ倍増に近い数字で、サイト開設以来、過去最高の伸び率でした。
Googleからの流入も増加はしていますが、その伸び率は穏やかです。直近7日間に至っては、Googleの増加率がほぼ横ばいになっているのに対し、Bingは勢いを保って増加を続けています。
この結果が示しているのは、まさに「特定のユーザー層が、特定のテーマに関して、Bingという検索エンジンを積極的に利用している」という事実です。これまで「あまり使われていない」と決めつけていたBingに、実はこんなにも多くの潜在的な読者のみなさんがいたんだと、目から鱗が落ちる思いでした。
3. 考察 – なぜBing流入は急増したのか?2つの要因を深掘り
では、なぜ今回、Bingからの流入だけがこれほど劇的に増加したのでしょうか。大きな要因は以下の2点だと考えています。
3-1. 要因1 – Edgeユーザーは、そのまま「Bingユーザー」である
これは非常にシンプルかつ、最も大きな理由です。ご存知の通り、Microsoft Edgeのデフォルト検索エンジンはBingです。
- 企業や公的機関での利用状況
- 多くの組織では、OSはWindows、ブラウザはEdgeをデフォルトとしています。情報システム部門が設定を厳密に管理している場合、ユーザーはデフォルトのBingをそのまま使い続ける傾向が強いです。
- 構造的な結びつき
- Edgeの使い方やWindowsの設定方法など、Microsoft製品に関する疑問が生じたとき、Edgeユーザーは「そのままのブラウザで検索する」という自然な行動をとります。つまり、「EdgeのTipsを探すユーザー」は「Bingユーザーである可能性が極めて高い」という構造的な結びつきがあるわけです。
今回投稿した記事群は、まさにこの層の検索ニーズにダイレクトに刺さったわけです。
3-2. 要因2 – Bingのアルゴリズム特性が「構造的明示性」を重視している
これは、検索エンジンのアルゴリズムの違いに関する考察です。一般的に、BingはGoogleに比べて、キーワードの一致率や、記事の構造的な明示性を重視する傾向があると言われています。
- キーワードの明確さ
- Bingは「Edge」「Windows」「設定」「Tips」といった具体的なキーワードが、タイトルや見出し、本文に明確に含まれていることをより重視する傾向があります。
- 構造的なSEOの適合性
- 今回の記事群は、実務的なTipsという性質上、「ステップ1」「ステップ2」「○○の設定箇所」といった具体的な見出しと、箇条書きを多用した非常に構造的でわかりやすい構成になっていました。
この「構造的でキーワードが明確に盛り込まれている」という点が、Bingのアルゴリズムにとって「この情報はまさにユーザーが求めているものだ!」という判断を下しやすくし、結果として流入増につながった、と推測できます。
4. 今後の方針 – Bingユーザーを意識した「二刀流」記事設計へ
今回の経験は、「Google一強」という考え方から脱却し、流入チャネルを多様化させることの重要性を改めて痛感しています。
今後は、Bingユーザー、ひいてはMicrosoft製品のヘビーユーザーも明確に意識した「二刀流」の記事設計へと方針をシフトしていく予定です。
4-1. Microsoft製品×業務効率化をテーマにした記事を継続的に発信
これまではシステム開発側の視点が強く、Linuxを扱った記事を多く掲載してきましたが、今後は医療・介護の現場で必須となるWindowsやOffice製品(特にExcelやPowerPointのTipsも)に焦点を当てた、業務効率化に直結する記事も、一つの柱として継続的に発信していきます。
4-2. BtoB向けCTA(Call to Action)の戦略的な設置
Bingからの流入増は、企業や組織内でIT活用を検討しているBtoBの潜在顧客が増えたことを意味します。そのため、Edge TipsやWindowsの設定解説記事の末尾には、「より深い導入支援や、個別のご相談窓口」といったBtoB向けのCTAを戦略的に設置し、問い合わせにつなげる仕組みを構築していきます。
4-3. Bing Webmaster Toolsを活用し、Bing独自の分析を強化
これまであまり活用していなかった「Bing Webmaster Tools」を本格的に活用します。Bingでの検索クエリやクリック率(CTR)を分析し、「Bingユーザーが具体的にどのような言葉で検索しているのか」を深掘りすることで、BingのSEO対策も強化していきます。
4-4. Google向けにはE-E-A-Tを意識した構成も並行して最適化
もちろん、Google向けの施策も疎かにしません。Googleが重視する「検索意図の解釈」や、「E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)」を意識した、より深掘りした記事構成や、体験談に基づいたコンテンツの最適化は、並行して続けていきます。
5. まとめ – 「思い込み」を捨て、新たな読者層と出会おう!
今回の「Bing流入急増事例」は、「Bingはあまり使われていない」という私自身の思い込みを覆す、非常に劇的な変化でした。
特定のユーザー層(今回はWindows/Edgeユーザー)に深く刺さるテーマを扱い、さらに検索エンジンの特性(今回はBingの構造的明示性重視)に合った構成を意識することで、これまで届いていなかった新たな読者層を獲得できるということを、改めて肌で感じました。
サイト運営は、時に長距離走のように地道な作業が続きますが、今回のように「数字が劇的に動く」瞬間に出会えると、また新たなモチベーションが湧いてきますよね。流入チャネルの多様化は、サイトの安定運営に不可欠です。
もし皆さんのサイトテーマが、特定のブラウザやOS、企業の製品と相性が良さそうであれば、ぜひ一度、「あえてBingを意識した記事」を集中して投稿してみることをおすすめします。きっと、これまで見えていなかった、新たな可能性と読者層の存在に気づくことができるはずです!
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、よいブログライフを!