IoTプロトタイピングに適したハードウェア選択ガイド 2025年版

電子工作をする男性

IoT(モノのインターネット)製品の開発において、適切なハードウェアの選択は成功の鍵となります。今回は、プロトタイピングに最適な4つのハードウェア製品をご紹介します。いずれもワンボードマイコンと呼ばれるコンパクトなコンピューターです。

Raspberry Pi

raspberry pi 5

Raspberry Pi 5

Raspberry Pi はLinuxベースのワンボードPCです。

Raspberry Piって、正直すごいんです!

名刺サイズの85mm×56mmの小型基板なのに、最新のRaspberry Pi 5は4コアCPUで、まるで普通のパソコンみたいな性能。メモリも4GB/8GB/16GBから選べて、価格も10,000円〜20,000円くらいとリーズナブル。Linuxをインストールできるのでいろいろな言語でプログラムが可能です。IoT開発者にとって、まさに夢のプラットフォーム!

こんな用途におすすめ

  • 複雑なIoTプロジェクト
  • ロボット制御
  • システム自動化
  • AI推論
  • エッジコンピューティング

IoTで何かしようと思ったら、まずは Raspberry Pi で始めてみるのがよいかもしれません。

Arduino

Arduino UNO R3

Arduino UNO R3

電子工作好きの間で超人気な定番ボード。

非常にコンパクトで、価格も3,000円〜10,000円とお財布に優しい!

電子工作初心者でも扱いやすく、センサーとの相性も抜群。更に低消費電力。電池駆動のIoT機器を作るなら、これ以上のボードはないでしょう。

プログラミング環境はおせじにも簡単とは言えませんが、シンプルなものを作るのだったら不安にならなくて大丈夫。インターネット上にサンプルプログラムが大量にあります!

こんな用途におすすめ

  • シンプルな制御システム
  • センサーデータ収集
  • IoT機器試作
  • 電子工作プロジェクト

LEDセンサーをつなげてプログラムで光らせたい、いわゆるLチカをしたかったらArduinoで始めましょう!

M5 Stack

M5 Stack CORES3 SE

M5 Stack CoreS3 SE

ESP32マイコンを使った、まるで未来のおもちゃみたいなボード!

54mm×54mm×13mmのコンパクトサイズに、ディスプレイ、スピーカー、Wi-Fiまで統合されています。価格は機種によりますが4,000円〜15,000円くらい。センサーはピン接続でなくGrove互換コネクタです。気になるセンサーがあれば、簡単につなぎまくれます!

こんな用途におすすめ

  • 環境モニタリング
  • IoTデモンストレーション
  • センサーロギング
  • プロトタイピングの高速開発

とにかくいろいろなセンサーを繋ぎ変えてプロトタイプしたい、持ち運びする際に基板が露出するのはイヤって人はM5 Stackがぴったり!

Jetson Nano

Jetson Nano Devkit

Jetson Nano

NVIDIAが作った、AIのためのミニPCって感じのボード。

100mm×80mmのサイズに、組み込みGPUを搭載。メモリも4GB/2GBから選べます。機械学習のエッジデバイスを作りたいなら、これ以上のボードはないでしょう!

ただし、世界的なAIブームと半導体不足のダブルパンチで、メーカーのNVIDIAから出荷が久しく止まっています。手に入れられたらラッキー!

こんな用途におすすめ

  • コンピュータビジョン
  • エッジAI
  • 機械学習プロトタイピング
  • 画像認識
  • 自律走行システム

こんな風に使い分けよう

  1. 複雑な処理・マルチタスク:Raspberry Pi
  2. シンプルな制御・センサー:Arduino
  3. 手軽な統合環境:M5 Stack
  4. AI・画像処理:Jetson Nano

プロジェクトに合わせて最適な一枚を選べば、IoT開発は間違いなく加速します!

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