みなさん、こんにちは。
みなさんは「電波」と聞いて何を思い浮かべますか?
私の場合、仕事でIoTシステムを担当していることもあり、電波は最も身近な技術の一つです。また、プライベートでもラジコンカーやドローンといった無線操縦を趣味として楽しんでいます。
特にFPVドローンは、操縦者目線(First Person View)の映像を無線で伝送するため、実はアマチュア無線の免許と無線局の開局が必要不可欠なんです。
かくいう私も、2021年1月にマイクロドローン用のアマチュア無線局を開局していました。アマチュア無線局の免許期間は5年間です。
そう、すっかり忘れていました!気がつけば、2026年1月が更新月!
今回は、私のように「うっかり更新を忘れそうになった方」や「これから無線局を開局する方」へ向けて備忘録としてお届けします。
はじめにお伝えしますが、まだ再免許申請は完了していません。スムーズに進むかと思ったのですが、思いのほか時間がかかってしまっています。そのため、「アマチュア無線局の再免許申請」顛末記のパート1としてお伝えします。
もし、FPVドローンを楽しんでいるなら、この手続きは避けて通れません。ぜひ、私と同じ轍を踏まないよう、チェックしてみてください!
【期限に注意】アマチュア無線局の再免許申請はいつから?更新期間を確認!
アマチュア無線局の免許には有効期間があります。私の場合、免許の有効期間が満了する4か月前に、「電波利用電子申請」から更新のお知らせメールが届きました。
このメールが届くと、「よし、更新だ!」と準備を始めるのですが、実はここで最初の「落とし穴」があります。
再免許申請の受付期間は、「免許の有効期間が満了となる日の6ヶ月を超えない前から1ヶ月前まで」と定められています。
メールが届くのが4か月前。申請期間の終了は1か月前。つまり、実質的に手続きができる期間は、たった3か月間しかないんです。
「まあ、大丈夫だろう」と私も最初は高をくくっていましたが、この後の展開を知ると、この3か月は本当にあっという間だと痛感することになります…。
電波利用電子申請システムへのログイン奮闘記
再免許申請は、ウェブから行うのが一般的です。使用するのはもちろん「電波利用電子申請」。
まずはログイン!…と思ったのですが、これがまた一筋縄ではいきませんでした。
システム変更!ログイン時に「ワンタイムコード」が必須に
私は4年以上ログインしていなかったため、まずシステムが更新されていることに気づきました。
以前は「電波利用 電子申請・届出システム Lite」というシステム名でしたが、いくつかのシステムが統合され、現在は「電波利用電子申請」となっています。
アカウントは新システムに自動移行されていたのですが、初回ログイン時は、パスワードを再発行する必要がありました。
そしてパスワード再発行後、いざログイン画面に進むと、「あれ?なんか違う?」
そう、この4年の間にログイン認証が強化されており、IDとパスワードによるログインには、ワンタイムコードの入力が必須となっていたのです!
メールでワンタイムコードを受信することも可能でしたが、毎回メールをチェックするのは面倒です。セキュリティ面も考慮し、私はスマートフォンでGoogle Authenticatorなどの認証アプリを使ってワンタイムコードを取得する方法を選択しました。
もし、あなたも久しぶりにログインする場合は、ワンタイムコード認証の準備が必要になることを覚えておいてください。特に認証アプリを設定しておくと、今後の手続きもスムーズになるのでおすすめです。
紆余曲折ありましたが、これで無事にログイン完了です!
初めての再免許申請と「住所違い」の補正依頼
ログイン後、いよいよ再免許申請を行います。
トップページから「新規申請を開始」をクリックし、申請種別の中から「再免許申請」を選んで進みます。
【💡ポイント】 再免許申請を進める際の、最初の画面はこんな感じです。
あとは、画面の指示に従って必要な情報を入力していくだけです。今回は無線局の内容(設備など)に変更はなかったので、サクサクと入力。
- 免許の受け取り方法は「返信用封筒別送」を選択。
- その他は「変更なし」で申請を送信。
【💡ポイント】 入力内容を確認して申請を完了した後の画面もチェックしておきましょう。
「これで一安心!」と思ったのも束の間、申請の翌日には早速、補正依頼のメールが届きました…。
最初の落とし穴 – 免許状の住所変更を怠っていた!
補正依頼の内容は、
「免許申請者の住所が、現在お持ちの無線局免許人の住所と異なっています」
というものでした。
そうです、私は引っ越しをした際に、無線局免許状の住所変更の手続きをすっかり忘れていたのです!
再免許申請と住所変更は、同時に行うことができません。先に「無線局免許状の住所変更」を済ませる必要があるのです。
慌ててトップページに戻り、「変更申請・届出」から新規に住所変更の届け出を行いました。画面に従って新住所を入力して送信。
「この住所変更申請(届)が審査完了になってから、ようやく最初の再免許申請の補正後提出が可能になりますよ」とのこと。まさに、一つ前の手続きが終わらないと次へ進めない、連鎖型の「落とし穴」でした。
住所変更後のさらなる落とし穴と長期化する審査
しかし、話はこれで終わりませんでした。
住所変更申請を提出したさらに翌日、またもや補正依頼が届きました。
「申込人の住所が登録住所と違う」
という内容です。
「え?マイページで新住所に直したはずなのに?」と確認したところ、どうやら電波利用電子申請システムのマイページで住所を変更しただけでなく、「申込人」として入力する住所も、旧住所ではなく新住所で申請する必要があったようです。
すぐに補正して再提出。これでようやく、全ての情報が一致し、再免許申請の補正に進める…と願いました。
気がつけば45日経過…長期化する審査状況
その後、住所変更後の再提出から45日が経過しました。
しかし、システムのステータスは、ずっと「審査中」のままです。
再免許申請の期限まで残された時間は、もう1か月強。さすがに焦りを感じ、状況を問い合わせることにしました。
審査状況の問い合わせに立ちはだかる「2週間待ち」の壁
審査状況の問い合わせフォームにたどり着くまでの導線もまた、なかなかたどり着けず苦労しました。
トップページから、「サポート」→「お問い合わせ方法を確認する」→「お問い合わせフォームへ進む」とクリックして進みます。
【💡ポイント】 問い合わせフォームへの導線は複雑です。
「お問い合わせ方法を確認する」をクリック 「お問い合わせフォームへ進む」をクリック
フォームに空欄を埋め、審査状況を確認するメッセージを送信。連絡先のメールアドレスは、本人確認のために確認コードを受信して入力する必要があり、セキュリティはしっかりしています。
【💡ポイント】 問い合わせフォームの画面はこんな感じです。
そして、問い合わせ後に届いた自動返信メールを見て、私はさらに焦りを覚えることになります。
なんと、サポートデスクからの回答は「2週間以内」とのこと!
【💡ポイント】 問い合わせ後の自動返信メールの内容です。
「な、長い…!」
無線局の更新期限が迫っている身としては、この2週間は非常に長く感じられます。
さらに2日が経過した現在も、ステータスは「審査中」のまま、状況に進展はありません。
果たして、このまますんなり期限までに無線局の更新は完了できるのでしょうか?残された時間との勝負になりそうです。
次回のパート2では、この後の審査の進展や、無線局更新の結末について報告したいと思います。どうぞご期待ください!
\アマチュア無線局の更新は計画的に!/
【今回の教訓】
- アマチュア無線局の再免許申請は、電波利用電子申請で!
- 期限は6か月前〜1か月前!通知が来たらすぐにチェック!
- 無線局免許状の住所変更を怠っていると、再免許申請の補正依頼が来る!
- 必ず住所変更申請を先に行うこと!
- 審査期間は長期化する可能性があるため、余裕を持った申請が必須!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいアマチュア無線ライフを!









