プリンターが突然使えなくなる理由、ついに「構造的な解決」へ?Windows 11が旧式ドライバを廃止する意味

みなさん、こんにちは。

以前、当サイトで「Windows Updateが勝手にドライバを書き換えて、昨日まで動いていたプリンターが突然使えなくなる……」という、なんとも困った現象について解説したのを覚えていますか?

実はこのトラブル、ユーザーの操作ミスでもメーカーの怠慢でもなく、「Windowsが30年以上も古いドライバ方式を引きずり続けてきた」という構造的な問題が原因だったんです。

ですが、ついにMicrosoftがその重い腰を上げました!

 


 

Windows 11が「旧式ドライバ」をついに廃止へ

 

先日、窓の杜でも「2026年1月より、Windows 11で旧式プリンタードライバのサポートが終了する」というニュースが話題になりました。

参考:Windows 11で旧式プリンタードライバーのサポートが終了 ~2026年1月より

これは、長年続いてきた「メーカー独自のドライバをインストールする文化」の終わりを意味しています。今後は、以下のような新しい仕組みに一本化されていくことになります。

  • IPP(Internet Printing Protocol): ネットワーク経由で印刷するための標準規格
  • Mopria: どのメーカーでも共通で使える世界標準の印刷規格
  • Print Support App(PSA): 各メーカーが提供する、設定用の軽量なアプリ

 


 

「ドライバ不要」で印刷できる快適な世界

 

新しい方式の最大のメリットは、なんといっても「ドライバをわざわざ入れなくても、つなげばすぐ印刷できる」という点です。

プリンターが自分で「私はこういう機能を持ってます!」とWindowsに教えてくれるので、OS側がそれを自動で認識してくれます。特に以下のような点で便利になります。

  1. IPアドレスが変わっても迷子にならない
    mDNS(マルチキャストDNS)のおかげで、プリンターの居場所を自動で追いかけてくれます。
  2. USBでもWi-Fiでも設定いらず
    スマホで印刷するような手軽さでPCからも印刷可能に。
  3. ドライバ地獄からの解放
    Windows Updateにドライバを壊される心配が根本的に減ります。

ひとつ前の記事で紹介した「mDNS」の便利さが、ここでも生きてくるわけですね!

 


 

ただし、複合機ユーザーには「万能ではない」かも?

 

「じゃあ、もう何もインストールしなくていいの?」というと、日本の家庭で主流の多機能な複合機を使っている方は少し注意が必要です。

印刷するだけならドライバ不要ですが、以下の機能はOSの標準機能だけではカバーしきれないからです。

機能対応状況必要なもの
単純な印刷◎ ドライバ不要特になし
スキャナー△ OS標準では不十分メーカー提供のアプリ
インク残量表示〇 対応予定PSA(軽量アプリ)
ヘッドクリーニング〇 移行中PSA(軽量アプリ)
こだわりの写真印刷◎ 旧ドライバが優秀メーカー独自ドライバ

つまり、「印刷だけなら楽になるけど、フル機能を使うには結局メーカーのアプリが必要」という状況は、しばらく続きそうです。

 


 

Linuxユーザーにとっては、まさに「革命」!

 

一方で、私のようにLinuxを併用しているユーザーにとっては、今回の流れは「革命」と言ってもいいほどの恩恵があります。

これまでは「メーカーがLinux用のドライバを出してくれない……」と涙を呑むことも多かったのですが、IPP EverywhereやMopriaが標準になれば、Linuxでも新機種が届いたその日からドライバレスで印刷できるようになるのです!

ドキュメント印刷に関しては、WindowsよりもLinuxの方が先に「完全ドライバレス化」の恩恵をフルに受けることになるかもしれません。

 


 

日本の「フチなし印刷」文化の壁

 

ただ、最後に一つだけ課題が。日本のユーザーが大好きな「フチなし印刷」です。

  • 従来ドライバ
    メーカーがカリカリにチューニングしているので、完璧。
  • 新方式(IPP/Mopria)
    機種によっては不安定だったり、品質が標準的だったり……。

結論として、「写真を最高画質で、フチなしできれいにプリントしたい!」という用途では、まだしばらくはメーカー独自のドライバを使うのが正解になりそうです…

 


 

プリンタードライバの「終わりの始まり」

 

今回のMicrosoftの方針は、面倒なプリンタードライバという文化を終わらせるための大きな第一歩です。

  • 文書の印刷は、どんどんドライバレスで楽になる。
  • 複合機の高度な機能は、引き続きメーカーアプリで対応。
  • Linuxユーザーは、最大級の恩恵をゲット。
  • 写真印刷は、まだ独自ドライバが強い。

あの「突然印刷できなくなる」というストレスが過去のものになる日は、着実に近づいています。複合機を使いこなす人たちにとっては「完全ドライバレス」な未来はもう少し先なのかもしれませんが、着実な進化を感じますね!

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、よいプリンティングライフを!

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