28年使い続けた hi-ho と PPPoE の限界に気づいた日 – IPv6 IPoE への移行を決意するまでの記録

みなさん、こんにちは。

普段何気なく使っているインターネット回線。引っ越しなどのタイミングで見直す機会はあっても、一度つながってしまうと「設定を変えるのが面倒だし、今のままでいいか……」と後回しにしがちですよね。

私もまさにそのタイプで、プロバイダは1997年のダイアルアップ時代からずっと hi-ho 一筋。ADSL、光接続とサービスは移行してきましたが、接続方式はずーっと昔ながらの PPPoE のままでした。

しかし先日、ついにその「長年の放置」が限界を迎える出来事が起きたのです。

 


 

Ubuntu の環境構築中に感じた異変

 

きっかけは、自宅の Ubuntu 環境で mirrorselect(最適なミラーサイトを選ぶツール)を実行したことでした。

通常ならサクッと終わるはずですが、どうにも速度が遅い。「0 b/s」という非情な表示や、context deadline exceeded(タイムアウト)が連発し、まともにミラーを選べない状況に。

「休日の昼下がりだし、マンションの回線が混んでいるのかな?」 最初はそんな風に軽く考えていました。

 


 

「遅い」だけではない、不可解な挙動

 

ところが、詳しく調べていくと、単なる「混雑」では説明がつかない挙動が見えてきたのです。まずは定番の速度テストを試してみました。

  • Fast.com: 数 Mbps 程度(遅いけれど、混んでいるマンションならあり得る値)
  • Speedtest (IIJ): 下り 11 Mbps(「死んではいない」レベル)

しかし、Cloudflare の速度テストcurl で叩いてみると、衝撃の結果が。

curl -4 -o /dev/null https://speed.cloudflare.com/__down
  % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                 Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
  0     0    0     0    0     0      0      0 --:--:-- --:--:-- --:--:--     0

TLS(暗号化のハンドシェイク)までは正常に通るのに、データ本体が 1バイトも流れてこない(0 b/s のまま停止) のです。

これは単なる回線の混雑ではありません。おそらく、PPPoE 特有の MTU(パケットサイズ)の問題、いわゆる「MTUの壁」に当たってパケットがドロップしているか、特定の経路で深刻な輻輳(ふくそう)が起きている可能性が高い……。

mirrorselect で WIDE や UDX といった国内の爆速ミラーが 1〜5 Mbps しか出ないのも、自分の回線から特定方面への通信だけが極端に阻害されている典型的な症状でした。

 


 

衝撃の事実 – 2026年になっても「20年前の仕組み」だった

 

ここでふと、自分のルーター(愛機 NVR500)の設定を見直して気づきました。

「1997年からずっと、実質的な接続方式が変わっていない……?」

2009年に光回線に変えた際も、その後引越した際も、深く考えずに PPPoE の設定を引き継いでいました。つまり、世の中が IPoE(IPv6)へとシフトしている2026年現在も、私は 旧式の「網終焉装置(BRAS/BNG)」を通る激混みのルート を使い続けていたのです。

  • マンションタイプ
  • 休日
  • 旧式ISP設備
  • PPPoE

この「役満」とも言える条件が揃えば、まともに通信できないのも無理はありません。

 


 

ついに IPoE を申し込み!

 

「これはもう限界だ」と確信し、すぐに hi-ho の管理画面から 「IPv6_IPoE接続サービス」 を追加で申し込みました。

幸い追加料金は無料。これは嬉しい!というか、今の時代、新規申し込みなら標準なのが当たり前なのですね。

しかし、申し込み後も NVR500 の管理画面上では、いつまでたっても「インターネット(IPv6 IPoE)接続」がグレーアウトしたまま。「あれ?」と思ってプロバイダの画面をよく見ると、そこには「予約」の二文字が……。

IPv6接続が軒並みグレーアウト
IPv6接続が軒並みグレーアウトして使えない状態

どうやら、開通まで数日、遅ければ1週間くらいはかかるようです。

現在、NVR500 側でプレフィックス(IPv6アドレスの元)を受け取れるようになるのを、ワクワクしながら待っているところです。それまでは今の細い土管で耐え忍ぶことにします(笑)。

 


 

今回の教訓

 

  • Ubuntu の mirrorselect や特定の curl 実行が異常に遅い場合は回線を疑うべし
  • データが全く流れないのは、混雑だけでなく MTU 設定や経路の問題かも
  • PPPoE は現代のトラフィック量ではもはや限界
  • プロバイダとの契約が長ければ長いほど、PPPoEのまま放置されてしまう可能性が高く、IPoE への切り替えは必須だった

 


 

次回 – IPoE 開通後の世界

 

IPoE が無事に開通したら、以下の項目を検証して「続編」として公開する予定です!

  1. NVR500 での IPv6 プレフィックス取得設定
  2. mirrorselect の速度はどこまで改善するか
  3. Cloudflare への curl は無事に通るようになるのか
  4. 全体の体感速度の変化

「動いているものは特別な理由がない限り変えない」という主義なのですが、今回ばかりは思い切って見直しを実施しました。同じように「最近ネットが妙に遅い、不安定だ」と感じている方の参考になれば幸いです。

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、よいインターネットライフを!

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