みなさん、こんにちは。
私は2025年4月現在、52歳になります。
ふとしたきっかけで、ラジコン熱が盛り上がってきています。
今回は、これまでの自分のラジコンとの関わり、そして現在まで続けているラジコンカーのシミュレーター「VRC Pro」について語ってみたいと思います。
子供時代──ラジコンへの憧れ
私が小学生だった1980年代初頭、空前のラジコンカーブームが起きていました。世の小学生はラジコンカーに夢中。テレビではタミヤRCカーグランプリが始まり、全国の少年たちがテレビの前に釘付けになりました。
私はというと、その頃父親がラジコン好きだったこともあり、他の小学生に比べるとラジコンに触れる機会は多くあったと思います。
とはいえ、当時はバッテリーを8時間も充電して5分しか走れないのが当たり前。気軽にラジコンを走らせることは難しく、実際にはほとんど「眺めるだけ」のラジコンライフでした。
唯一、自分専用のラジコンとして手に入れたのが京商のオンロードラジコンカー「プラズマ3P」。友達と被らないラジコンカーが欲しくて、父親に買ってもらったのです。
ただし、これも結局、10回ほど近所の駐車場で走らせただけで終わってしまいました。被らないので、友達と情報交換もできなく、また、オンロードラジコンを持っている友達がいなかったため、一人で操縦することにすぐ飽きてしまったのです。
それでもラジコン雑誌を読み漁り、改造記事を参考にダブルデッキシャシーをシングルシャシーに加工したりして楽しんでいました。
当時、特に憧れていたのは、AYK(青柳工業)のマシンたち。
オンロードの「サイクロン」やオフロードバギーの「サイドワインダー」に心を奪われ、雑誌の記事を食い入るように眺めていました。しかし、住んでいた田舎では競技用ラジコンを扱っている店がなく、実車を見ることも手に入れることもできませんでした。
多くの友達が所有していて、一緒に走らせることができたのはオフロードバギー。
私も友人たちと公園を縦横無尽に走り回りたかったのですが、バギーは父親の所有物で「汚れるから」とほとんど走らせてもらえませんでした。おそらくオフロードはワイルドウイリスを数回、公園で操縦した記憶があるくらいです。
ラジコンブームと交差するようにして小学生の憧れはファミコンへ移行し、気づけば、ラジコンのことを考える時間も、雑誌をめくる指先の熱も、少しずつ薄れていったのでした。
ラジコンとの再会──VRCとの出会い
ラジコンの世界が再び私の意識に上がったのは、2005年、32歳の頃です。
秋葉原のラジコンショップで「VRC」というPC用ラジコンシミュレーターを見つけました。当時秋葉原のPCパーツショップに勤務しており、自作PCの工作に明け暮れていたのですが、その自作PCで遊べるゲームとしてVRCが目に留まったのです。
VRCはオランダ製のラジコンカーシミュレーターで、ちょうどその頃、京商がパッケージを輸入販売しており、店頭に平積みされていたのです。
1日考えた結果、どうしても欲しくなり、我慢できずに買ってしまいました。確か2万円くらいだったと思います。
購入後、PCにセットアップして遊んでみたのですが…。
当時のVRCは、オーバルコースしか走れず、しかも操作できるのはオンロードのエンジンカーのみでした。
電動ラジコンカーに興味があった私には、モーター音とエンジン音の違いに戸惑いながら、久しぶりにラジコンを操る感覚に少しだけ胸が高鳴りました。
4、5時間は遊んだでしょうか。オーバルコース以外は課金しないと走れなかったこともあり、購入1か月ほどで押し入れ行きになってしまいました。
結局、子供の頃に夢見たラジコンのわくわく感とは、少し違っていたのかもしれません。
VRC Proへ進化──再び熱中
それからしばらくラジコンとは疎遠だったのですが、2014年4月、インターネットで「VRC Pro」へと進化していることを知ります。
電動カー、それもオンロード・オフロード両対応!しかも5コース限定なら無料で体験できる!!
すぐにWEBサイトを訪問し、VRC Proへの登録を済ませました。
期待に胸を膨らませ、VRC Proをダウンロードし、PCへインストールして、シミュレーターを開始!
ここまでは順調だったのですが、当時の私はラジコンカーの操縦など全くできない完全な初心者。
特に、車が自分に向かってくるとステアリングの左右すらわからなくなり、壁に突撃してしまいます。また、ジャンプもまともに跳べませんでした。
シミュレーターでラジコンカーを操縦するという体験は、ビデオゲームの中でもとりわけ地味です。リアルさを追求しているため、派手なアクションはありません。
そのため、ゲームとしては飽きやすく、次第にプレイに興味を失っていきました。
実車のラジコン市場自体も、ビデオゲームの隆盛に比べると2010年代はずっと不振続きだったようです。
そんな背景もあり、私のラジコン熱はこの時も再燃しなかったのです。
コロナ禍──自宅趣味として再注目
時は流れ、2020年7月。
世はコロナ禍の真っ最中、自宅でできる趣味を探していた私は、再びラジコンに注目しました。
まずはトイドローンを購入し、室内で操作練習。
「Veloci Drone」というドローンシミュレーターも買い、本格的にドローンレースの練習に励みました。
FPV(ゴーグルを使った一人称視点飛行)にも手を出し、1年半ほど熱中しましたが、ドローンに対する法規制が強化され、屋外飛行が難しくなったため断念。
並行して、ラジコンカーへの興味も再燃しました。
2020年9月、インストールしたまま眠っていたVRC Proを起動し、本格的にプレイ開始。
最初はゲームコントローラーで操作していましたが、違和感が拭えません。
そのため、3か月後に本物のラジコン送信機(プロポ)を購入し、VRC Pro用に設定することで、リアルな操作感を手に入れました。
同時に、京商の1/27ラジコンカー「ミニッツ」も購入。本物のラジコン操作の練習も始めました。
VRC Proでレース参戦──そして実車へ
VRC Pro を再開した当初は、前回同様、まともに走れませんでしたが、ある瞬間、ふっと自然に操縦できるようになりました。
そこからは夢中で練習し、自己ベストタイムを更新する日々がおよそ1年続きました。
そして2021年9月、ついにVRC Proでレースデビュー!
念願だったオフロードバギーのレースにも参戦できました。
その後、1年間さまざまなカテゴリのレースに参加し続けました。
そして、2023年からは、VRC Proを一旦お休みし、実車のラジコンカーへ挑戦を始めました。
主に京商のミニッツレーサーを操縦するため、サーキットに定期的に通いました。
京商公式レースにも一度だけですが参加できたのは、大きな思い出です。
しかし、実車のラジコンは準備やメンテナンスがなかなか大変。
2024年6月を最後に、サーキット通いはお休みしています。
そして2025年──VRC Pro、ふたたび
1年近くラジコンから離れていたせいか、現在、再びラジコン熱が盛り上がりつつあります。
ただ、実車はやはりハードルが高い。
そんなとき、頼りになるのがVRC Proです。
VRC Proは、操縦に慣れると本当に楽しい!
実車に比べて準備もいらず、費用もかからず、しかも世界中のプレイヤーと気軽にレースができます。
今回はマイペースで楽しみながらVRC Proを続けたいと思っています。
もしこの記事を読んでラジコンに興味を持った方がいたら、ぜひVRC Proを始めてみてください!
VRC Proの公式サイト、もしくはSteamからダウンロードできます。
昔憧れたラジコンの世界を、手軽に、そして本格的に味わえますよ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいRCカーライフを!