みなさん、こんにちは。
キーボードは、プログラマーにとって一日中向き合う相棒のような存在ですよね。以前、私のキーボード遍歴についてお話ししました。
記事でも触れましたが、約8年間ずっと愛用してきたキーボードが、Majestouch MINILA FFKB68ML/NB(Cherry MX黒軸)です。
省スペースのコンパクトなボディながら、キーを押し下げたときの重みと確実な反発が心地よく、「キーを打った!」という実感がたまらないモデルでした。
しかし、最近になって、周りから「タイピングの音がうるさい」と言われることが増え、自分自身も長時間打っていると指が疲れるのを感じるように…。
静音リングを付けて対策した結果、本人は「これでいける!」と思っていたのですが、どうやら底付き音が周囲の気に障っていたようで…。加えて、長年の使用で指の疲れが無視できなくなってきました。そこで、今回はこの愛機を手放し、静かで疲れにくいキーボードに買い替えることを決意しました。
愛機・Majestouch MINILA黒軸の長所と短所
これまで使っていたMajestouch MINILAのCherry MX黒軸は、独特の魅力と課題がありました。

長所
- しっかりした打鍵感: 押し始めから底まで重さが一定なので、安定感があります。
- 誤入力が少ない: 適度な重みがあるため、軽く触れただけでは反応しません。
- 高い耐久性: 長く使ってもヘタリにくい頑丈さも魅力でした。
短所
- 打鍵音が大きい: 静音モデルではないため、カチャカチャという音が響きやすいです。そして、底付き音が大きいです。静音リング対策を実施すれば音を軽減する効果はありますが、限定的でした。
- 疲れやすい: 押下圧が重いので、長時間使うと指に負担がかかります。
- 軽快さはない: タイピング速度より正確性重視なので、軽快にサクサク打つ感じではありません。
黒軸は、「しっかりとしたタッチで誤入力なく仕事に集中したい」という人にはぴったりのキーボードです。私もこの重みが好きだったのですが、やはり静音性と疲労軽減の面で限界を感じ始めていました。
次の相棒に求めた4つの条件
新しいキーボードを選ぶにあたって、特に重視したのは以下の4点です。
- 静音性: 周りの人に迷惑をかけないように。
- 適度な押下圧: 黒軸よりは軽く、でも軽すぎないタッチが欲しい。
- 疲れにくさ: 長時間のプログラミングでも指が疲れないこと。
- 配列の使いやすさ: 省スペースでも主要なキーが独立していること。
候補に挙がった2つのキーボード
条件を元に比較検討した結果、以下の2つのモデルが有力候補になりました。
1. REALFORCE RC1 静音(静電容量無接点方式)

物理的な接点を持たないため、耐久性が非常に高く、静音リングで打鍵音も大幅に抑えられています。
最大の特徴は、「軽いのにしっかり感がある」という独特の打鍵感です。キーを底まで押したときの感触が柔らかく、指への衝撃が少ないのも魅力です。押下圧は30gと45gから選べますが、黒軸からの移行なら45gがちょうどよさそうだと感じました。
2. Keychron K2 HE(磁気ホール効果スイッチ)

こちらは、可変アクチュエーションポイントという機能がユニークです。キーが反応する深さを0.1mm単位で調整できるため、自分の好みに合わせて細かく設定できます。
押下圧は約37gと軽めですが、設定次第で深めの打鍵感にもできます。ただ、黒軸のようなずっしりとした重厚感は薄く、軽快なタイピングが好きな人向けという印象でした。
決めては「安定感」!REALFORCE RC1 静音45gに
Keychronの可変機能は非常に魅力的でしたが、黒軸の重いタッチに慣れている私が急に軽すぎるキーボードを使うと、誤入力が増えそうだと感じました。
そこで、「軽すぎず、でも安定感があるほうがいい」という考えから、REALFORCE RC1 静音45gに決定しました。
30gも考えましたが、長時間作業で楽な反面、誤入力のリスクが高いと判断。45gであれば、黒軸より軽くなりつつ、しっかりとした打鍵感を残せると思いました。
REALFORCE RC1 静音45gを使ってみた感想
さっそく使い始めた感想を、正直にお伝えします。
打鍵音が激減!周囲からも大好評
黒軸の「カチャカチャ」という音が嘘のように消え、周囲からは「音がしなくなったね!」と好評です。オフィスでも自宅でも、もう音を気にすることなく快適にタイピングできています。これは本当に嬉しい変化です。
タッチは軽くなり、慣れが必要
黒軸よりかなり軽いので、まだ指が慣れていません。つい力が入ってしまい、余計なキーを押してしまうミスも。でも、これは慣れれば解消しそうです。
底付き感が全く違う
黒軸は「カチッ」と金属的な底打ち感がありましたが、REALFORCEは「ストン」とクッションに吸収されるような、柔らかい感触です。タイプライターのようにキーを叩くのが好きな人には少し物足りないかもしれません。
優秀なキー配列
省スペースなのにESCキーやDeleteキー、カーソルキーが独立しているのは本当に使いやすいです。配列に迷うことがなく、コンパクト派には理想的な設計だと感じました。

まとめ
Majestouch MINILA黒軸からREALFORCE RC1 静音45gへの乗り換えは、静音性と疲労軽減という点で大成功でした。
- 黒軸ほどの重厚感はないものの、十分な安定感があります。
- 打鍵音は劇的に静かになりました。
- 省スペースでも使いやすいキー配列は秀逸です。
もし黒軸を使っていて「もう少し静かで軽いものが欲しい」と感じている方がいたら、REALFORCE RC1 静音45gは間違いなく最高の選択肢の一つになるはずです。高価な買い物ではありますが、それだけの価値は十分にあると感じています。
一方、タイプライターのような強い底打ち感が好きな人や、とことん軽いタッチを求める人は、別のモデルも検討してみるのがいいかもしれませんね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいキーボードライフを!