みなさん、こんにちは。
OBS Studioで映像の配信や録画をしていると、「スマートフォンをOBS Studioのカメラソースとして使いたい!」と思うこと、結構ありますよね。
そんなときに役立つのが、スマホをウェブカメラ代わりにするアプリ。色々ある中で、DroidCamが現時点で一番おすすめできます。
DroidCamは、WindowsやLinuxでは専用アプリをインストールすることでスマートフォンをWEBカメラ化でき、さらにOBS Studioのプラグインソースとして直接指定すれば、Windows / Linux / Macすべてに対応できるという強みがあります。
今回は、Bodhi Linux 7.0.0を使って、DroidCamをOBS Studioのプラグインとしてセットアップする手順を解説します。
※この手順はUbuntu 22.04でも同様に使えます!。
セットアップの流れ
1. 事前準備(ADB・FFmpeg・OBS Studioをインストール)
まずは必要なツールをインストールしていきましょう。
adbのインストール
USB接続時に必要となるadbをインストールします。
sudo apt install adb
ffmpegのインストール
映像処理に必要なffmpegもインストールしておきます。
sudo apt install ffmpeg
※ここで注意点。Bodhi Linux標準のリポジトリからインストールされるffmpegはバージョン4ですが、今回私はリポジトリを追加してffmpeg6をインストールしました。録画した映像を編集する際にBeutlを使うためです。Beutlはインストール時にffmpeg6が必要になります。
なお、Beutlは別記事で解説しています。
OBS Studioのインストール
次にOBS Studioをインストールしますが、標準リポジトリのバージョンだと古く、DroidCam OBSプラグインが対応していない場合があります。
そこで、OBSの公式PPAリポジトリを追加して最新版を入れましょう。
sudo add-apt-repository ppa:obsproject/obs-studio
sudo apt update
sudo apt install obs-studio
2025年4月27日時点では、PPAからインストールするとOBS Studio 30.2.3が入ります。これならOK!
2. DroidCam OBSプラグインのインストール
次に、DroidCamのOBSプラグインを導入します。
プラグインをダウンロード
公式GitHubページからLinux版のZIPファイルをダウンロードします。
👉 DroidCam OBS Plugin Releases(公式)
自分の環境(ここではffmpeg6対応版)に合ったZIPファイルを探してください。
例:2025年4月時点でffmpeg6版の最新版は「2.3.2」なので、以下をダウンロードします。
👉 droidcam_obs_2.3.2_linux_flatpak.zip
プラグインをインストール
ダウンロードしたZIPファイルを展開し、中にあるinstall.shを実行します。
unzip droidcam_obs_2.3.2_linux_flatpak.zip
cd droidcam_obs_2.3.2_linux_flatpak
./install.sh
これで準備完了!
OBS StudioにDroidCamを追加しよう
OBS Studioを起動すると、ソース追加の際に「DroidCam OBS」が選べるようになっているはずです。
ソース追加ボタン「+」からDroidCam OBSを選びましょう。

スマホ側の設定(DroidCamアプリ)
スマートフォンにDroidCam Webcam & OBS Cameraアプリをインストールして起動しておきます。
アプリを開くと、接続待機状態になり、Wi-Fi IPアドレスとポート番号が表示されます。

接続方法(Wi-Fi接続 or USB接続)

Wi-Fiで接続する場合
- OBSで追加した「DroidCam OBS」ソースのプロパティを開きます。
- 「デバイスでWiFi IPを使う」を選択。
- スマホ画面に表示されているWi-Fi IPアドレスを入力。
- 「有効」ボタンをクリックすると、カメラ映像がOBSに映ります!
※「無効」ボタンを押すと映像が停止します。
USBで接続する場合
USBケーブルでスマホをPCに接続して、USBデバッグモードをオンにしておきましょう。
条件として、
- PC側にadbがインストール済み
- スマホ側でUSBデバッグが有効
である必要があります。
手順はこうです。
- スマホをUSBでPCに接続。
- OBSで「デバイスリストを更新」をクリック。
- 接続されているスマホを選択。
- 「有効」ボタンを押すとカメラ映像が表示されます!
無料版の制限について
DroidCamは無料でも使えますが、いくつか制限があります。
- 解像度は640×480のみ選択可能
- 1280×720も選べるが、「using droidcam.app」というウォーターマークが映像に入る
もし高解像度・ウォーターマークなしで使いたい場合は、アプリ内課金を検討してもいいでしょう。
まとめ
Linux環境(Ubuntu 22.04やBodhi Linux 7.0.0)でも、DroidCamを使えばスマートフォンを簡単にOBS Studioのカメラソースにできることがわかりました。
手順は少し多めですが、一度セットアップしてしまえばかなり快適に使えます。
ライブ配信や録画の幅を広げたい方、ぜひ試してみてください!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よい動画ライフを!