Ubuntu 22.04 と Bodhi Linux 7.0.0 に VirtualBox 7.1 をインストールする方法

みなさん、こんにちは。

Ubuntu 22.04 に APT で VirtualBox をインストールしようとすると、通常はバージョン 6.1 がインストールされます。しかし、VirtualBox 6.1 は既にサポートが終了しているため、セキュリティ上のリスクや最新機能を利用できないといったデメリットがあります。

そこで今回の記事では、最新版である VirtualBox 7.1 を Ubuntu 22.04 にインストールする方法をご紹介します。Oracle が提供する公式リポジトリを利用することで、常に最新の安定版を利用でき、アップデートも容易になります。

Ubuntu 22.04 を対象にしていますが、Bodhi Linux 7.0.0 でも同じ手順でインストールできます。

それでは、さっそく見ていきましょう!

注意: 以前の VirtualBox のバージョンがインストールされている場合は、アンインストールしておくことをおすすめします。

 


 

1. Oracle の公開鍵を追加

 

Oracle の公式リポジトリからパッケージを安全にダウンロードするために、Oracle の公開鍵をシステムに追加します。

以下のコマンドを順番に実行してください。

wget -O oracle_vbox_2016.asc https://download.virtualbox.org/virtualbox/debian/oracle_vbox_2016.asc
sudo gpg --dearmor --yes --output /usr/share/keyrings/oracle-vbox.gpg oracle_vbox_2016.asc
rm oracle_vbox_2016.asc

 


 

2. VirtualBox の APT リポジトリをソースリストに追加

 

次に、VirtualBox 7.1 の APT リポジトリをシステムのパッケージソースリストに追加します。Ubuntu 22.04 (jammy) 用のリポジトリを指定します。

echo "deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/oracle-vbox.gpg] https://download.virtualbox.org/virtualbox/debian jammy contrib" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/virtualbox.list

 


 

3. パッケージリストを更新

 

リポジトリ情報を追加したら、システムのパッケージリストを更新して、VirtualBox のパッケージ情報を取得します。

sudo apt update

このコマンドを実行すると、新しいリポジトリの情報が読み込まれます。

 


 

4. VirtualBox 7.1 をインストール

 

いよいよ VirtualBox 7.1 をインストールします。以下のコマンドを実行してください。

sudo apt install virtualbox-7.1

依存関係のあるパッケージも自動的にインストールされます。インストール中に確認メッセージが表示される場合は、内容を確認して y を入力し、Enter キーを押して続行してください。

 


 

5. Extension Pack のインストール (推奨)

 

VirtualBox の機能を拡張するために、Extension Pack をインストールすることをおすすめします。これには、ホストWebカメラ パススルー、仮想ディスクの暗号化、RDP (リモートデスクトッププロトコル) のサポートなどが含まれます。

まず、以下のコマンドで Extension Pack の最新バージョンをダウンロードします。VirtualBox のバージョンと一致していることを確認してください。

wget https://download.virtualbox.org/virtualbox/7.1.x/Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-7.1.x.vbox-extpack

注意: 上記の 7.1.x は VirtualBox 7.1 の最新バージョンに合わせて置き換えてください。VirtualBox のダウンロードページ (https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads) で最新バージョンを確認し、ダウンロードリンクを適宜修正してください。例えば、7.1.16 であれば 7.1.16 とします。

ダウンロードが完了したら、以下のコマンドで Extension Pack をインストールします。

sudo VBoxManage extpack install Oracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-7.1.x.vbox-extpack

インストール中にライセンスへの同意を求められるので、内容をよく読んで同意する場合は yes と入力してください。

 


 

6. インストールの確認

 

インストールが完了したか確認するために、VirtualBox のバージョンを表示してみましょう。

VBoxManage --version

7.1.x のようなバージョン情報が表示されれば、VirtualBox 7.1 のインストールは成功しています。

 


 

7. ユーザーを vboxusers グループに追加

 

仮想マシンからホストマシンの USB デバイスにアクセスできるようにするために、使用しているユーザーを vboxusers グループに追加してください。

sudo usermod -aG vboxusers $USER

この変更を適用するには、一度ログアウトしてから再度ログインするか、システムを再起動する必要があります。

 


 

まとめ

 

これで、Ubuntu 22.04 (および Bodhi Linux 7.0.0) に VirtualBox 7.1 を Oracle の公式リポジトリを使用してインストールする手順は完了です。今後は、通常のシステムアップデート (sudo apt update && sudo apt upgrade) を行うことで、VirtualBox も最新の状態に保つことができます。

VirtualBox を起動するには、「アプリケーションを表示」から「VirtualBox」を検索して起動するか、ターミナルから virtualbox コマンドを実行してください。

 

他にもUbuntu 22.04 と Bodhi Linux 7.0.0 の環境構築記事を掲載していますので、よかったら参考にしてください。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、よい仮想環境を!

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