みなさん、こんにちは。
今回は、Windows 11のアップデート時に突然現れる「邪悪な画面」、通称「ウェルカムエクスペリエンス」を無効化する方法についてご紹介します。
この画面、知らずに「次へ」を押してしまうと、OneDriveへの意図しないアップロードなど、ユーザーの意図に反する設定変更が行われることがある非常に厄介な存在です。
この記事では、このトラップのような機能を無効化し、快適なPC環境を取り戻す方法を2通りご紹介します。
ウェルカムエクスペリエンスとは?
Windows 11をアップデートした後、稀にログイン直後に全画面で表示される青い画面。これは「ウェルカムエクスペリエンス」と呼ばれるもので、マイクロソフトが新機能の紹介や設定の提案をしてくる機能です。
一見、便利そうに見えますが、実は「次へ」ボタンを何も考えずに押していると、OneDriveへの自動同期が勝手に有効化されたり、プライバシーに関わる設定が変わってしまったりする、非常に危険な画面なのです。
まさに「邪悪な画面」と言っても過言ではありません。
方法①:設定画面から無効化する
まずは、もっとも簡単な方法から。
手順
- 設定アプリを開く(Win + I キー)
- 「システム」→「通知」を選択
- 「追加の設定」セクションを探す
- 以下の3つのチェックをすべて外す
- 「更新後およびサインイン時に Windows のウェルカムエクスペリエンスを表示して、新機能と提案を表示する」
- 「Windows を最大限に活用し、このデバイスの設定を完了する方法を提案する」
- 「Windows を使用する際のヒントや提案を入手する」

これだけで、あの忌まわしいウェルカムエクスペリエンス画面は基本的に表示されなくなります。
注意点
しかし、Windows Updateによって設定が勝手に元に戻されることがあるため、再び表示された場合は、設定を再確認し、再度チェックを外す必要があります。
方法②:レジストリを編集して無効化する
もうひとつの方法は、レジストリを直接編集することで、より確実に無効化する方法です。少し上級者向けですが、より強力にブロックできます。
手順
- 「regedit」と入力してレジストリエディタを起動
- 以下のキーを開きます
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ContentDeliveryManager
- 以下の2つの項目の値をすべて「0」に変更します
SubscribedContent-310093Enabled
SubscribedContent-338389Enabled

- 同様に以下のキーを開きます
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\UserProfileEngagement
- 以下の項目を「0」に変更します
ScoobeSystemSettingEnabled
これでウェルカムエクスペリエンスは完全に無効化されます。ちなみに、これらを「1」に設定すると再び有効になります。
注意点
この方法も、将来のWindows Updateによって上書きされる可能性があります。何かの拍子にまた表示されるようになったら、同じようにレジストリを確認しましょう。
なお、以下のサイトに設定項目に対応するレジストリキーが記載されていましたので、参考にさせていただきました。
https://gist.github.com/ryozi-tn/f83cab3e24007c2d0f06cfd3566d1353
最後に
Windows 11は見た目も機能も洗練されていますが、その裏でユーザーにとって不要、あるいは望ましくない設定が勝手に適用されることがあります。特にこのウェルカムエクスペリエンス画面は、「新機能の紹介」と称して、ユーザーのデータをクラウドに流したり、プライバシー設定を変えたりと、非常にやっかいです。
本記事で紹介した2通りの方法を活用して、自分の意思に基づいたWindows環境を守りましょう!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいWindowsライフを!
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