みなさん、こんにちは。
私はWindows 11 で WSL2(Ubuntu 22.04)をほぼ毎日ガシガシ使っているのですが、先日 sudo apt update を実行したところ、突如としてこんなエラーに遭遇しました。
W: 署名照合中にエラーが発生しました。リポジトリは更新されず、過去のインデックスファイルが使われます。
GPG エラー: https://dl.yarnpkg.com/debian stable InRelease: 公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY 62D54FD4003F6525
W: https://dl.yarnpkg.com/debian/dists/stable/InRelease の取得に失敗しました
「えっ、Yarn? 使ってないはずなんだけど……いつ入れたっけ?」と、一瞬固まってしまいました。正直、Yarnが具体的に何をするものなのかも、記憶がふわっとしています。
私と同じように「心当たりがないのにYarnのエラーでアップデートが止まって困っている」という方に向けて、原因と解決策を今日はお話します。
なぜ使っていない「Yarn」のエラーが出るのか?
結論から言うと、「昔 Node.js をインストールしたとき、ついでに Yarn のリポジトリも追加されていた」可能性が非常に高いです。
特に WSL で Ubuntu 20.04 や 22.04 を長く使っている方は、以下のような流れに心当たりがあるはずです。
- Ubuntu 標準の Node.js が物凄く古かったので、NodeSource のスクリプトなどで更新した。
- その際、参考にしていた技術記事に「ついでに Yarn も入れよう!」という手順が含まれていた。
- そのまま Yarn は一度も使わずに放置。
- 数年経った今、Yarn の GPG キー(署名)が更新期限切れになり、APT がエラーを吐くようになった。
つまり、自覚がなくても「設定だけがひっそりと残っていた」というわけですね。
本当に Yarn を使っていないか確認しよう
念のため、削除する前に自分が Yarn を使っているかどうかを確認しておきます。
① インストールされているか確認
まずは、コマンドが存在するかチェックします。
which yarn
yarn --version
私の場合、古い Yarn Classic (v1.x) である 1.22.22 が /usr/bin/yarn に居座っていました。
② プロジェクトで使っていないか確認
自分のホームディレクトリ以下に、Yarn の管理ファイル yarn.lock がないか探してみます。
find ~ -name yarn.lock 2>/dev/null
私の場合、以下のようなパスがヒットしました。
~/.vscode-server/extensions/.../node_modules/.../yarn.lock
しかし、これは VS Code の拡張機能が内部で勝手に使っているだけなので、私の環境の Yarn とは無関係です。ということは使っていないことが確定!
使っていないなら「削除」が一番スッキリ!
私はターミナル型AIであるGitHub Copilot CLIを使っています。しかし、最近のターミナル型AIツール(Claude Code、Gemini CLI、 GitHub Copilot CLI など)は、最新のNode.js さえあれば動きます。そのため、メンテナンスモードに入っている古い Yarn v1 はもう不要です。
今後も使う予定がないので、以下の 3 ステップでサクッと整理しましょう。
# 1. Yarn 本体を削除
sudo apt remove yarn
# 2. リポジトリの設定ファイルを削除
sudo rm /etc/apt/sources.list.d/yarn.list
# 3. アップデートを再試行
sudo apt update
削除後、エラーは出なくなりました!これでもう安心です。
【どうしても使いたい人向け】GPG キーの更新方法
「いや、私はこれからも Yarn を使いたいんだ!」という方は、以下のコマンドで新しい GPG キーを登録し直せば解決します。
# 新しい形式でキーを登録
curl -fsSL https://dl.yarnpkg.com/debian/pubkey.gpg | sudo gpg --dearmor -o /usr/share/keyrings/yarnkey.gpg
# source.list の書き換え
echo "deb [signed-by=/usr/share/keyrings/yarnkey.gpg] https://dl.yarnpkg.com/debian stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/yarn.list
sudo apt update
※ただし、Yarn v1 はすでにメンテナンスモードです。特別な理由がなければ、削除するか
corepackを使った管理へ移行するのがおすすめです。
昔の設定を整理して快適な WSL2 環境を!
WSL2 の Ubuntu 環境は長く使うほど「昔入れた設定の残骸」が溜まりがちです。
- Yarn を使っていない → 削除してスッキリ!
- Yarn を使っている → GPG キーを再登録
- VS Code 内のファイル → 気にしなくて大丈夫
今回のようなエラーは、環境を整理する良いきっかけになりますね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よい WSL2 ライフを!



