Xubuntu はどこへ向かうのか – Wayland 時代の中で揺れる Xfce と、ひとりのユーザーとしての願い

みなさん、こんにちは。

私は長年、Xubuntu を愛用し続けている一人のファンです。Xfce のあの「軽快さ」と「絶対的な安定感」、そして Ubuntu という巨大なエコシステムの恩恵をいいとこ取りできるのが、たまらなく気に入っています。

最近は Bodhi Linux も併用し始めましたが、やっぱり仕事のメイン環境は Xubuntu。これがないと始まらない、という体になってしまっています(笑)。

さて、本題に入る前に少しだけ解説を。Xubuntu は、Ubuntu の「公式フレーバー」と呼ばれる存在です。

公式フレーバーとは?
簡単に言うと、「中身(OSの基礎部分)は Ubuntu そのままで、見た目や操作感(デスクトップ環境)だけを入れ替えた兄弟モデル」のことです。

本家の Ubuntu は「GNOME(グノーム)」というデスクトップ環境を採用していますが、Xubuntu はより軽量な「Xfce」を採用しています。

「公式」として認められていることで、Ubuntu 本体と同じリポジトリが使えたり、セキュリティアップデートが本家と同時に配信されたりといった、大きな安心感とメリットがあるのです。

そんな Xubuntu ですが、今、大きな転換期を迎えています。

 


 

押し寄せる Wayland の波と、Xfce の現実

 

Ubuntu の次期バージョン、26.04 LTS Resolute Raccoon のリリースまであと2か月ほどになりました。いよいよ「R」の時代がやってきますね。

しかし、この期待の裏側で、私は今、かつてない不安を感じています。 それは、Ubuntu 本体が Wayland(ウェイランド) という新しい描画システムを強力に推進し、長年使われてきた Xorg(エックスオルグ) を「オプション扱い(実質の廃止方向)」へと舵を切ったことです。

先日、Ubuntu 25.10 で Xfce4 の Wayland セッションを試してみた記事を書きました。結果は……残念ながら立ち上がりませんでした。

もちろん、私の動作環境が VirtualBox だったという制約があったからなのかもしれません。でも、この「動かなさ」は単なる不具合というより、Xfce がまだ Wayland という新しい土俵に上がりきれていない現実を象徴しているように感じてしまったんです。

 


 

「公式フレーバー」から外れてしまうのでは?という危惧

 

ここで、私の中にひとつの大きな不安が芽生えました。

「Xfce が Wayland への対応に遅れることで、Xubuntu が公式フレーバーから外されてしまうのではないか?」

これはあくまで私個人の心配ですが、Ubuntu 本体が Wayland を強く推し進める中で、スケジュールを合わせられないフレーバーの立場が危うくなるのは、あながち飛躍した話ではない気がしています。

もし Xubuntu が独立系ディストリビューションになってしまったら……。Ubuntu 互換の開発環境として使い続けるのは難しくなるでしょう。それは私にとって、日々の仕事の基盤が揺らぐことを意味します。

 


 

Xfce コミュニティの「慎重すぎる」姿勢

 

Xfce のフォーラムを覗いてみると、開発者たちのスタンスはとても明確です。

  • X11 は当面維持する
  • Wayland への移行は急がない
  • xfwm4 の Wayland 化は大仕事であり、まだ時間がかかる
  • Wayland セッションは依然として「実験的」な段階

良く言えば「現実的で慎重」、悪く言えば「時代のスピードに追いつけていない」。軽量のUbuntuフレーバーとしてXubuntuと双璧をなすLubuntu が Qt ベースで比較的スムーズに Wayland へ移行しつつあるのを見ると、その対照さがより際立って見えてしまいます。

 


 

26.04 Resolute Raccoon はどうなる?

 

コミュニティの議論を総合すると、26.04 での Xubuntu はおそらくこうなるでしょう。

  1. Wayland セッションは引き続き「実験的」な扱い。
  2. デフォルトは依然として X11
  3. Ubuntu 本体が Xorg を外しても、Xubuntu は独自に Xorg を維持してパッケージを提供し続ける。

つまり、26.04 LTS という大きな節目でも、Wayland との溝は埋まらない可能性が高いのです。

 


 

それでも、私は Xubuntu に残りたい

 

私は Xfce の哲学が大好きです。 「軽く、静かで、邪魔をしない。」 必要なものだけをきっちり提供し、余計な装飾でユーザーを惑わせない。

Wayland 自体を否定するつもりはありません。ただ、私はその進化の過程で、あの「安定して動く Xfce」を失いたくないだけなんです。

だからこそ、心から願っています。

「どうか 28.04 までには追いついてほしい」

Ubuntu の Wayland 化はもう後戻りしません。その流れの中で Xubuntu が生き残るためには、次の次の LTS、28.04 までに Wayland セッションが 「普通に使える」 レベルに到達することが必須条件になるはずです。

xfwm4 の刷新や GTK4 への移行など、課題は山積みでしょう。でも、Xfce が守ってきた「軽さと安定」という価値は、Wayland 時代にこそもっと評価されるべきものだと信じています。

 


 

Xubuntu に望むこと

 

Xubuntu は、単なる Ubuntu の派生品ではありません。「静かに、集中して仕事ができる安住の地」を求める人たちにとって、かけがえのない居場所です。

移行期の今は不安も多いですが、Xfce がその価値を失わずに進化してくれることを期待しています。

そして 2028年。28.04 LTS で Xubuntu が再び胸を張って「Ubuntu の公式フレーバー」として君臨し続けてくれることを、一人のファンとして心から願っています。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、よい Xubuntu ライフを!

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