みなさん、こんにちは。
以前、Raspberry Pi 4で構築した監視カメラシステムについてブログ記事を書きました。
記事を読んでくださった方はご存知の通り、HDMI接続のカメラをUVC対応のHDMIキャプチャボードを介してmjpg-streamerで映像を配信しています。このシステムを長時間運用していると、どうも遅延(レイテンシ)が大きくなってくるように感じていました。
そこで、この遅延がどのくらいなのか、そして起動コマンドをどうチューニングすれば改善できるのかを調べるために、手軽に遅延を確認する方法はないかと考えました。
デスクトップにデジタル時計を表示して遅延を確認
当初考えたのは、別のPCやスマートフォンでストリーミング映像を確認しながら、映像と実際の時間のずれを計測する方法です。しかし、これでは少し面倒ですし、なにより数時間放置した後の遅延を「パッと見て」確認するには適していません。
そこで思いついたのが、Raspberry Pi 4のデスクトップにデジタル時計を表示させて、ストリーミング映像に映る時計とデスクトップの時計を見比べる方法です。
幸い、Raspberry Pi 4にはHDMI出力端子が2つあります。1つをストリーミング映像の出力に、もう1つをデスクトップ画面の出力に使えば、遅延の有無と大きさを感覚的にすぐに確認できます。これで、長時間の運用における遅延の拡大を簡単にチェックできます。
さて、この遅延確認には、Raspberry Pi 4上で動く軽いデジタル時計アプリが必要です。負荷をかけずに長時間稼働させたいので、できるだけリソースを使わないツールを探しました。そして見つけたのが、ターミナルにデジタル時計を表示するツール「tty-clock」です。
ターミナルに時計を表示する「tty-clock」
tty-clockは、その名の通り、ターミナル上で動作するデジタル時計です。余計なGUI要素がなく、非常に軽量なので、Raspberry Piのような小型コンピューターにぴったりです。
インストール方法
インストールは非常に簡単です。以下のコマンドをターミナルで実行するだけです。
sudo apt-get install tty-clock
使い方
インストールが完了したら、以下のコマンドで起動します。
tty-clock -sc
-s
:秒を表示するオプションです。遅延の細かい変化を確認するのに便利です。-c
:時計をターミナルの中央に配置するオプションです。
このコマンドを実行すると、ターミナル画面の中央に大きなデジタル時計が表示されます。この状態で、HDMIキャプチャボードを介してこの画面をストリーミングし、別のモニターに表示されたRaspberry Piのデスクトップ画面と見比べることで、遅延の大きさをリアルタイムに把握できます。

他のデジタル時計アプリ
tty-clockは非常にシンプルで使いやすいツールですが、GUIで動作するデジタル時計アプリもいくつかあります。用途や好みに合わせて、いくつか試してみるのも良いでしょう。
1. dateコマンドとwatchコマンド
これは特別なアプリをインストールしなくても、Linuxに標準で備わっているコマンドを組み合わせる方法です。ただし、表示が小さいので、使い勝手はあまりよくないです。
- 特徴: インストール不要で、軽量です。ターミナルに秒単位で更新される時刻を表示できます。
- 使い方: ターミナルで以下のコマンドを実行します。
watch -n 1 date +%T
watch
: コマンドを定期的に実行するコマンドです。-n 1
: 1秒ごとに実行するように指定します。date +%T
: 時刻を「HH:MM:SS」形式で表示します。

2. Dclock
これはX Window System上で動作するシンプルなデジタル時計です。見た目をカスタマイズできるのが特徴です。
- 特徴:フォントや色、表示位置などを細かく設定できます。軽量で、シンプルな表示を好む方におすすめです。
- インストール:
sudo apt-get install dclock
- 使い方:ターミナルで
dclock
と入力して起動します。- 秒まで表示したい場合は
dclock -seconds
で表示できます。
- 秒まで表示したい場合は

3. Xeyes
デジタル時計ではありませんが、X Window System上で動作する、マウスカーソルを追いかける目のアイコンです。これは、システムがフリーズしていないか、GUIが応答しているかを視覚的に確認するのに非常に便利です。
- 特徴:マウスの動きに合わせて目が動くため、システムの応答性を一目で確認できます。
- インストール:
sudo apt-get install x11-apps
- 使い方:ターミナルで
xeyes
と入力して起動します。

まとめ
今回は、Raspberry Piで構築した監視カメラシステムの遅延を手軽に確認する方法として、ターミナルで動作する軽量なデジタル時計「tty-clock」をご紹介しました。
Raspberry Pi 4のHDMI出力を2つ活用するというアイデアは、意外と使えるシーンが多いかもしれません。今回の遅延チェック以外にも、プレゼン資料の表示とメモの表示を同時に行ったり、複数のモニターを接続したりと、様々な応用が考えられます。
今回ご紹介したtty-clockは、インストールしておくと何かの時に役立つかもしれませんので、みなさんもぜひ試してみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいRaspberry Piライフを!