Raspberry Pi でスマートホーム ― IoT連携でできることを広げる

みなさん、こんにちは。

Raspberry Piの魅力の一つは、様々なIoTデバイスやスマートスピーカーと組み合わせて、生活を便利にできることです。当サイトでは、Google Home/NestやAlexaへの発話、SwitchBotの制御、健康管理データの連携など、スマートホーム関連の記事を数多く書いてきました。今回はそれらを「IoT・スマートホーム連携」というテーマでまとめてご紹介します。

なお、本記事で紹介されていることを試したい場合、以下のデバイスをおすすめします。

Raspberry Pi : Raspberry Pi 5 Starter Kit 8GB

Google Home: Google Homeスピーカー(2026版)

Alexa: Amazon Echo Dot 第5世代

Withings体重計:Withings Body +(2026年7月時点では新品入手困難のため中古品)

Garminスマートウォッチ:Garmin Venu 4

TP-Linkスマートプラグ: Tapo P105

SwitchBot: SwitchBot Bot


google-home-notifierをセットアップしてGoogle Home/Nestに喋らせる

Google Home/Nestで任意の言葉を発話させたいと思ったことはありませんか?その方法を解説する記事です。

長らくメンテナンスが止まっている「google-home-notifier」ですが、内部で使用するgoogle-tts-apiのバージョンをあげることで、現在でも動作させられることを確認。

Node.jsのインストールからソースコードのダウンロード、差分ファイルの適用、IPアドレスや言語設定の修正、そしてsystemdでの自動起動設定までを解説しています。curlコマンドでPOSTするだけでGoogle Home/Nestに任意の言葉を喋らせられます。


Withings体重計のデータをGarmin Connectに統合

Withingsの体重計とGarminのスマートウォッチは公式には連携していません。しかし、方法はあります。

有志が開発した「withings-sync」(pip3でインストール可能)を使えばデータを一元化できます。過去にAPI仕様変更で類似ツールが動かなくなった経験を踏まえつつ、比較的メンテナンスが継続されている点に着目。Raspberry Pi(buster環境)ではpyenvでPython 3.10系を用意し、依存ライブラリのバージョンを固定してインストール。cronで1日3回自動同期する設定を紹介しています。


Raspberry PiでAlexaに任意の言葉をしゃべらせる方法

Googleデバイスだけでなく、Alexaデバイスでも任意の言葉を発話させたいですよね?その方法を解説する記事です。

「alexa-remote-control」というツールを使うと、Raspberry PiのようなLinux環境からAlexaデバイスに任意の言葉を発話させられます。

Node.js環境で「alexa-cookie-cli」を使いリフレッシュトークンを取得し、alexa_remote_control.shにトークンや日本語ロケール(ja-JP)、amazon.co.jpの設定を反映。speak:コマンドで発話でき、cronと組み合わせた定時アナウンスや高齢者の見守りシステムへの応用例を解説しています。


Ambientの環境データとAlexaを連携!簡単熱中症アラート

夏真っ盛り。Raspberry Pi で熱中症アラートシステムを構築する記事です。

Ambientでの温湿度取得の仕組みと、Alexaへの発話の仕組みを組み合わせ、温度28℃・湿度60%といった閾値を超えたときにAlexaが熱中症アラートを発話するheatstroke_alert.py(GitHub公開)を構築。ambient-python-libを使ってデータを取得し、cronで10分おきに実行します。アラート間隔は30分(1800秒)に設定されており、離れて暮らす高齢の家族の見守り用途としても有用です。


リモートからPCとRaspberry Piを起動する方法

遠隔からRaspberry Piを含むPCを起動する方法を解説した記事です。

PCの遠隔起動にはWake-on-LAN(WoL)を活用します。BIOS/UEFIでの有効化、Windowsならネットワークアダプタ設定と高速スタートアップの無効化、Linuxならethtool -s wol gでの設定と永続化が必要です。

一方Raspberry PiはWoLに非対応のため、TP-Link製スマートプラグとPythonライブラリ「python-kasa」を使い、kasaコマンドで電源のON/OFFを遠隔操作する方法を紹介しています。


SwitchBotボットをPythonで制御!有事に強いIoTシステムをめざして

全てをIoT化してしまうと災害時などで電源共有が止まった時に操作ができずに詰んでしまいます。そこで、物理操作だけをIoT化する方法を解説した記事です。

マンションのオートロック解錠ボタンを遠隔操作したいというニーズから、SwitchBot公式のpython-hostスクリプトをRaspberry Pi Zero W(Raspbian Stretch)で動かす方法を紹介。Python 2系でbluepyなどの依存パッケージをインストールし、switchbot.pyでMACアドレスを確認後、直接コマンドで操作できます。Alexaとも連携させ「ドアをひらいて」で解錠可能に。すべてをIoT化せず物理スイッチを残す「有事に強い」設計思想です。


福岡県工業技術センターのIoT導入支援キットを試してみた

福岡県工業技術センターが無償公開しているRaspberry Pi 用の「IoT導入支援キット」を実際に試用したレポートです。

Node-REDベースで、USBカメラの映像をブラウザで確認できる点は初期設定だけであっさり動作しましたが、本格的なセンサー追加にはBraveridge社製のBravePiやBraveJIGが必要で、著者はこれらを持っていなかったため、WebAPI経由でのオリジナルセンサー登録に挑戦するもエラーに遭遇。

小規模工場がIoTを試す入り口としては価値があると思います。


自撮り棒のBluetoothボタンでSwitchBotを動かす快適IoTボタン化計画

スマホの専用アプリや音声ではなく、物理ボタンでSwitchBotを動作させる方法を解説した記事です。

Alexa経由でのオートロック解錠は便利な反面、急な来客時に声で呼び出すのが意外と面倒という課題があり、自撮り棒付属のBluetoothボタン(TAWARON製)でSwitchBotを直接操作する仕組みを構築。古いRaspberry Pi(Python 3.5環境)向けに、evdev依存を廃止した低レベルイベント監視や、デバイス名ベースの検出、f-string不使用への書き換えなどをGitHub Copilotと一緒に実装。Google Home Notifierによる「解錠しました」の音声フィードバックも組み込んでいます。


こうして振り返ると、Raspberry Pi を活用したIoT・スマートホーム連携の記事は、単に「機器をつなぐ」だけでなく、公式サポートが終わったツールを動かし続ける工夫や、声だけに頼らない物理ボタンとの併用など、実運用の中で生まれた工夫が多いことがわかります。すべてをIoT化するのではなく、アナログな手段をあえて残しておく設計思想は、これからスマートホームを構築する方にもぜひ意識してほしいポイントです。

「Raspberry Piで試作はできた。でも、これを24時間365日動かし続けられるのか?」——多くのプロジェクトがつまずくのは、実はここからです。

ビューローみかみでは、構想段階の壁打ちからPoC・実装・現場導入まで、医療・介護の現場で「使い続けられる」ものづくりを支援しています。

シングルボードコンピューターを用いた試作から、医療現場で実際に動き続けている運用ノウハウまで。「動くもの」を「動き続けるもの」にするお手伝いをします。

▶ Raspberry Pi受託開発サービスの詳細はこちら

気になることがあればお気軽にご相談ください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、よいRaspberry Piライフを!

カテゴリ: Raspberry Pi

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