みなさん、こんにちは。
Raspberry Piをネットワークサーバーとして活用する場合、負荷対策やバックアップ、VPN、ファイアウォールなど、押さえておきたいポイントがたくさんあります。当サイトでは、こうしたネットワーク・リモートアクセス関連のノウハウを複数の記事にまとめてきました。今回は「ネットワーク・リモートアクセス・VPN」というテーマで、それらをまとめてご紹介します。
なお、本記事と同じことを試したい場合、Raspberry Pi 5 Starter Kit 8GB もしくはRaspberry Pi Zero Wをおすすめします。
NginxでFlaskアプリの接続を制限し、負荷を管理する
Nginxでhttpアクセスの負荷対策を行う記事です。
Raspberry Pi上のFlaskアプリを直接公開すると、接続の殺到でリソースを使い果たすリスクがあります。そこでNginxをリバースプロキシとして設定し、limit_connディレクティブで同一IPからの同時接続を1に、limit_reqディレクティブで1秒あたりのリクエスト数を制限(バースト時は最大10件まで即時処理)する方法を紹介。自ホスト(127.0.0.1)は制限対象外とし、Flask直接ポートへのアクセスはファイアウォールで別途ブロックする必要がある点も注意が必要です。
WindowsサーバーとRaspberry Piで実現するバックアップ自動化
WindowsサーバーとRaspberry PiでNASへの定期バックアップを行う方法を解説した記事です。
Windows側はnet useコマンドでNASをドライブとしてマウントし、robocopyでミラーリングバックアップ。Raspberry Pi側はmount -t cifsでSamba共有をマウントし、rsyncで差分バックアップを実施します。それぞれエラーコード(%ERRORLEVEL%、$?)をチェックして失敗時に処理を中断する設計になっており、crontabやタスクスケジューラでの定期実行例も紹介されています。
Red Hat、Debian / Ubuntu、Windowsでのファイアウォール設定コマンド比較
ディストリビューション間やOS間で異なるファイアウォールコマンドを解説した記事です。
Red Hat系(firewalld)、Debian/Ubuntu系(ufw)、Windows(PowerShellのNetFirewallモジュール)という3つの異なるOS環境でのファイアウォール設定コマンドを、ポート開放・サービス許可・ポートを閉じる・状態確認・有効化無効化・ポート範囲指定・特定IPの許可拒否という7つの操作パターンで横並びに比較。複数OSを扱うインフラ管理者向けの早見表として使える内容になっています。
Android 12以降で困った!RaspberryPiとNVR500でIKEv2/IPsec VPNを構築する方法
コンシューマ向けルーターでは対応していないことが多いIKEv2/IPsec VPNをRaspberry Piで構築する記事です。
Android 12以降でL2TP/IPsecのVPN接続オプションが削除され、IKEv2/IPsecしか使えなくなったことをきっかけに、対応していない古いヤマハNVR500ルーターと余っていたRaspberry Piを組み合わせてVPNサーバーを構築。strongSwanのインストール、ipsec.conf・ipsec.secretsでのPSK認証設定、iptablesでのNAT・フォワード設定、NVR500側でのポート転送(UDP 500/4500、ESP)設定まで、詳細な手順とトラブルシューティングのポイントを解説しています。
LinuxでIKEv2/IPsec VPNにGUIからサクッと接続!
「LinuxのIKEv2/IPsec(PSK方式)VPNはGUIから接続できない」という長年の常識が、Ubuntu 22.04以降のNetworkManagerでは覆っていることを検証した記事です。
前述のRaspberry Pi+strongSwan構成に対し、Ubuntu 22.04とBodhi Linux 7.0.0からGUI操作のみで接続に成功。20文字以上の複雑なPSK、サーバーと一致するIdentity(接続ID)の設定、「Request an inner IP address」のチェックという3つのポイントが成功の鍵です。
mydns.jpで独自ドメインを取得してIPアドレスを自動通知する
自宅のIPアドレスが変わってしまい外部から自宅サーバーに接続できなくなる問題への対処として、無料のダイナミックDNS(DDNS)サービスmydns.jpを使う方法を紹介した記事です。
アカウント登録からドメイン設定、wgetコマンドでの手動IP通知、そしてcron.dailyディレクトリにスクリプトを置くことでの自動更新までを解説しています。マスターIDとパスワードが平文で残る点への注意として、ファイル権限を600に制限することも忘れないでください。
ネットワーク・リモートアクセス関連の記事を振り返ると、負荷制御やバックアップといった地道な運用対策から、VPNのようにOSやルーターの仕様変更に振り回される話まで、幅広いテーマを扱ってきたことがわかります。特にIKEv2/IPsec VPNは、Android側の仕様変更をきっかけにサーバー構築編とクライアント接続編の2本立てになっており、実際にVPN環境を整えたい方には両方合わせて読んでいただくのがおすすめです。
「Raspberry Piで試作はできた。でも、これを24時間365日動かし続けられるのか?」——多くのプロジェクトがつまずくのは、実はここからです。
ビューローみかみでは、構想段階の壁打ちからPoC・実装・現場導入まで、医療・介護の現場で「使い続けられる」ものづくりを支援しています。
シングルボードコンピューターを用いた試作から、医療現場で実際に動き続けている運用ノウハウまで。「動くもの」を「動き続けるもの」にするお手伝いをします。
▶ Raspberry Pi受託開発サービスの詳細はこちら
気になることがあればお気軽にご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいRaspberry Piライフを!



