みなさん、こんにちは。
当サイトではこれまで、Raspberry Piを使った監視カメラ・映像配信システムについて、構築から運用トラブルの解決まで、数々の記事を書いてきました。Raspberry Pi も随分値上がりし、2026年7月時点でRaspberry Pi 5 8GB を購入しようとすると4万円弱もしてしまいますが、それでも、プロトタイプ作成から本番運用まで、シングルボードコンピュータを使うならRaspberry Pi が定番です。
今回はこれまで掲載したRaspberry Pi用の記事の中から「監視カメラ・周辺機器活用」というテーマでまとめてご紹介します。
ソフトウェアでの映像加工から、定番ツールmjpg-streamerの最新環境対応、そして意外な落とし穴だった電源トラブルまで、実際に手を動かして得た知見を一気に振り返ります。
WEBカメラ映像をソフトウェア的に反転させる
WEBカメラの映像が上下逆さまだったり、ミラー表示にしたい場面で役立つのがffmpegです。
ffmpegとv4l2-utilsをインストールし、-vf hflip(左右反転)や-vf vflip(上下反転)フィルタを指定するだけで、ストリーミング映像やスナップショットを簡単に反転できます。デジタルサイネージのミラー表示や、狭い場所への逆向き設置に対応した監視カメラなど、活用の幅も紹介されています。処理負荷を考えると、快適に使うにはRaspberry Pi 4以降が推奨です。
mjpg-streamerのカメラ制御インターフェースを日本語化
監視カメラ配信の定番ソフトmjpg-streamerを扱いやすくする記事です。
mjpg-streamerには、明るさやコントラストを調整できるWEBインターフェースが用意されていますが、項目名がすべて英語で分かりにくいという課題がありました。
そこで、control.htmにJavaScriptの翻訳辞書を追加し、v4l2-ctl由来の英語表記を日本語に置き換える改修を実施。Logicool C270およびC920での動作を確認済みで、日本語化済みのソースコードはGitHubでも公開しています。
HDMIキャプチャの「電源の罠」
ラズベリーパイの安定運用の鬼門と言えば、電源問題です。
USB Webカメラからより高画質なHDMIキャプチャ構成へアップグレードしたところ、数日おきに映像配信が停止するトラブルに直面しました。原因を探ると、赤色LEDの瞬間消灯や雷マーク表示から「電圧ドロップ(電源不足)」と判明。
HDMIキャプチャアダプタはUSBカメラより消費電力が大きく、ラズパイのUSBバスパワーだけでは不安定になりがちです。セルフパワー(ACアダプタ付き)USBハブを導入したところ、数週間の連続稼働でも映像が途切れなくなりました。
監視カメラシステムの遅延を手軽に確認する
監視カメラで気になるのが映像の遅延の程度です。
HDMIキャプチャ経由のmjpg-streamer配信で、長時間運用しているうちに遅延(レイテンシ)が気になり始めたため、手軽に確認する方法を検討。
Raspberry Pi 4のHDMI出力を2系統使い、片方にストリーミング映像、もう片方にデスクトップを表示し、両方の時計を見比べるという発想です。ターミナルで動く軽量な時計アプリ「tty-clock」を使うことで、負荷をかけずに遅延の大きさを一目で把握できるようになりました。
最新のRaspberry Piでmjpg-streamerを動かす(Bookworm対応)
mjpg-streamer のオリジナルソースはBullseyeのリリース後、ビルドに失敗するようになりました。
しかし、実際には最新のRaspberry Pi OS(Bookworm 64bit、Trixie 64bit)でも問題なく動作させられます。つまずきの原因は、すでに存在しなくなったlibjpeg8-devパッケージを要求する古い手順にあり、代わりにlibjpeg-devをインストールすればビルドは成功します。GitHubからのクローン、make、systemdでの自動起動設定まで一通りの手順を紹介しています。
MJPEG録画の遅延を最小化する
mjpg-streamerで配信している映像を、決まった時間帯だけリアルタイムに近い状態で録画・保存する方法を紹介しています。
ポイントはffmpegで-c copyを使い再エンコードを避けてCPU負荷を抑えること、-framedropで古いフレームを容赦なく捨てること、-fflags nobufferでバッファを最小化することの3点です。-f segmentで一定時間ごとにファイルを分割し、保存します。
保存先はSDカードの寿命を考慮してUSBメモリや外付けSSDを使うことを推奨します。
Raspberry Pi による監視カメラシステムまとめ
こうして振り返ってみると、監視カメラシステムは「配信できて終わり」ではなく、日本語化による使いやすさ、電源トラブルへの対処、遅延の可視化、OSアップデートへの追従、録画時のCPU負荷対策と、運用してみて初めて見えてくる課題が積み重なっていることがわかります。これから監視カメラをRaspberry Piで構築しようという方は、ぜひ参考にしてみてください。
実はRaspberry Pi 5 なら映像をリアルタイムにAIで処理させることも可能です。
「カメラやセンサーで現場の状況を把握したい。AIで処理させたいが、ブラックボックス化は避けたい」——そう感じている方も少なくないはずです。
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もし気になることがあればお気軽にご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よいRaspberry Piライフを!



