あなたのメカニカルキーボード、もっと静かに!打鍵音の発生源と効果的な対策

みなさん、こんにちは。

キー入力に専用のスイッチを使うメカニカルキーボードが最近注目を集めていますね。PCでゲームを楽しむ人が増えたからなのか、同時入力数や入力認識速度の上で一般的なメンブレンキーボードより有利になるメカニカルキーボードの愛用者が増えている実感があります。

ところで、メカニカルキーボードを使っていると、「打鍵音」って気になりませんか?

カチャカチャ、スコスコといった軽快な音は、メカニカルキーボードの魅力の一つですが、時には周囲への配慮が必要になることもありますよね。

今回は、そんなメカニカルキーボードの打鍵音を軽減し、より快適なタイピング環境を構築するための静音対策について、私の経験も踏まえながら解説していきます。

 


 

打鍵音の発生源と対策

 

メカニカルキーボードの打鍵音は、主に3つの場所から発生します。それぞれの音の特性と対策を知ることで、より効果的な静音化が可能です。

1. スイッチの動作音

キーを押し込んだときに発生するスイッチ自体の音です。これはスイッチの内部構造に起因するため、根本的に音を消すのは難しい部分です。

  • タクタイルスイッチ(例:茶軸、青軸)の場合
    キーを押し込んだ際に「カチッ」とした感触(タクタイル感)とともにクリック音が発生します。この音はスイッチの種類によって異なり、青軸のように意図的にクリック音を出すものもあります。
  • リニアスイッチ(例:赤軸、黒軸)の場合
    タクタイル感がなく、スムーズにキーが沈み込むため、カチカチというクリック音は発生しません。

【対策】 もしスイッチの動作音が気になる場合は、スイッチ自体を交換するのが最も効果的です。一般的に静音性が高いとされているのは、赤軸のようなリニアスイッチです。さらに静音性を追求するなら、「静音赤軸」など、内部に吸音材が仕込まれた静音タイプのスイッチを選ぶと良いでしょう。

私自身は黒軸を使用していますが、スイッチの動作音はほとんど気になりません。

2. スタビライザーのガタつき音

スペースキーやシフトキー、エンターキーなど、横長のキーにはスタビライザーと呼ばれる部品が使われています。これはキーの端を押しても水平を保ち、スムーズな打鍵をサポートする役割を担っています。

しかし、このスタビライザーが金属の針金状になっていることが多く、動作時にプラスチックと擦れたり、わずかなガタつきで「カチャカチャ」といった共鳴音が発生することがあります。

【対策】 このガタつき音は、スタビライザーの支持部分にグリスを塗布することで大きく軽減できます。グリスが緩衝材となり、擦れる音やガタつきを抑えてくれます。特に打鍵回数の多いスペースキーのスタビライザーは、試してみる価値があります。

ただし、グリスはその性質上、ホコリなどのゴミが付着しやすくなる点には注意が必要です。

3. キーキャップの底付き音

これが意外に大きく、周囲に響きやすい音の発生源です。キーを一番下まで押し込んだ際に、キーキャップの裏側がキーボードの筐体と接触することで発生する「ゴンッ」や「カツン」といった音です。

勢いよくキーを打てば打つほど、この底付き音は大きくなります。また、キーボード内部に鉄板などの金属が使われている場合、高周波の金属音が響きやすく、耳障りに感じることもあります。この音は、スイッチの動作音よりも遠くまで到達しやすく、周囲に迷惑をかけている可能性もあります。

【対策】 底付き音の軽減は、「静音リング」の使用が非常に有効です。

静音リングとは、シリコン製の小さなOリングのことで、これをキーキャップの軸が差し込まれる部分(ステム)に装着します。これにより、キーキャップのウラ面が筐体に直接触れるのを防ぎ、シリコンがクッションとなって衝撃を吸収してくれるため、底付き音が大幅に軽減されます。

 


 

最初に試すべきは「底付き音」対策!

 

ここまで3つの音の発生源とそれぞれの対策を見てきましたが、もしメカニカルキーボードの打鍵音が気になっているなら、私がまず最初におすすめしたいのが、「底付き音」の対策です。なぜなら、この底付き音は意外と大きく、周囲に響きやすいので、対策の効果が実感しやすいからです。また、比較的手軽に、しかも安価に対策を実施できるというメリットもあります。

静音リングの効果は絶大!

実際のところ、静音リングは絶大な効果を発揮します。打鍵感が少しだけ柔らかくなり、そして驚くほど静かになります。特に、もしご自身の打鍵が強めだと感じている方は、想像以上に底付き音が軽減されますので。一度Oリングを装着してタイピングしてみてください。

ただし、使用するキーキャップの形状や、キーキャップのステムの高さによって、Oリングの最適な枚数が変わる場合がありますので注意してください。私の使用しているFILCO製のキーキャップでは1枚で十分効果を感じられましたが、Corsair製キーキャップでは2枚必要だったという話も聞きます。

静音リングはAmazonなどで手軽に購入でき、比較的安価で販売されています。ちなみに私が購入したのはこちらの製品です。
Litorange メカニカルキーボードに対応 静音リング ストレス軽減 静音化 Oリング キーキャッププーラー、クリーニングブラシ各2個付き

この他にもいろいろな製品が販売されていますので、気になるものをいくつか購入して比較してみるのもよいかもしれません。

 


 

いかがでしたでしょうか?メカニカルキーボードの静音対策は、少しの工夫で大きく改善できます。ぜひ今回の記事を参考に、あなたにとって最高のタイピング環境を手に入れてくださいね。

ちなみに私のキーボード遍歴は以下で記事にしています。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、よいタイピングライフを!

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