【2025年版】PowerToys Runで超高速検索!Windows のクリップボード履歴を徹底活用する方法

みなさん、こんにちは。

コピー&ペースト(コピペ)はPC作業の基本ですが、「さっきコピーしたあれ、もう一度使いたい!」と思ったとき、もう一度コピーし直すのは面倒ですよね。

通常のWindowsでは、クリップボードに保存されるのは直前の1件だけ

しかし、Windows 11の「クリップボード履歴」機能を有効化し、さらにMicrosoft純正の強化ツール「PowerToys Run」と組み合わせることで、過去にコピーしたテキストや画像を瞬時に検索・再利用できる、まるでデータベースのような環境が手に入ります。

この記事では、Windows 11のコピペ作業を劇的に効率化する以下の設定手順を、初心者の方でも迷わないように解説します。

  1. Windows 11のクリップボード履歴の有効化
  2. PowerToysのインストールと「PowerToys Run」の有効化
  3. PowerToys Runにクリップボード検索機能を追加
  4. 【応用】画像(スクリーンショット)の履歴検索追加方法

 


 

1. Windows 11の「クリップボード履歴」を有効にする方法

 

クリップボード履歴は、過去にコピーしたテキスト画像を一覧で呼び出す機能です。まずはこれを有効にします。

履歴機能をONにするショートカットキー

最も簡単な方法は、ショートカットキーによる有効化です。

  1. Win + V キーを押します。
  2. 初回起動時は機能が無効化されているため、「オンにする」ボタンをクリックします。
オンにする
「オンにする」をクリック

これで、過去のコピー内容が一覧表示されるようになります。

設定アプリからの有効化(確認用)

設定アプリから現在の状態を確認したり、詳細を設定したりできます。

  • 設定」アプリを開きます。
  • システム」→「クリップボード」を選択します。
設定のクリップボード
システム → クリップボード
  • クリップボードの履歴」をオンにします。
クリップボード履歴をオン
クリップボード履歴をオン

⚠️ セキュリティに関する注意点

「デバイス間のクリップボード履歴」(クラウド同期機能)は、クリップボードの内容が他のデバイスに送信されるため、パスワードなどの機密情報を含む可能性があることを考慮し、オフのままにしておくことを推奨します。


 

2. PowerToysのインストールと常駐設定

 

クリップボード履歴を「検索可能」にするために、Microsoft純正の無料ツール「PowerToys」を導入します。

PowerToysのインストール手順

  • Microsoft Storeを開き、検索バーで「PowerToys」と入力します。
  • Microsoft PowerToys」を選択し、「インストール」をクリックします。
powertoysをインストール
PowerToysをインストール
  • インストールが完了したらPowerToysを起動します。

Windows起動時に常駐させる設定

PowerToysの機能(Runなど)を利用するには、アプリを常にバックグラウンドで起動させておく必要があります。

  • PowerToysを開き、左メニューから「全般(General)」を選択します。
  • 起動時に実行」をオンにします。
起動時に実行
「起動時に実行」をオン

PowerToys Runの有効化の確認

PowerToys Runが有効になっているかを確認します。

  • PowerToysの左メニューから「PowerToys Run」を選択します。
  • PowerToys Run を有効化する」がオンになっていることを確認します。
PowerToysRunを有効化
PowerToys Runを有効化

これで、ショートカットキー(デフォルト:Alt + Space)で高速ランチャーが呼び出せるようになります。

 


 

3. PowerToys Runでクリップボード履歴を検索する方法

 

PowerToys Runは、標準ではクリップボード履歴を検索できません。外部プラグイン「Clipboard Manager」を追加して、検索機能を開放します。

Clipboard Managerプラグインの導入手順

このプラグインはPowerToysの公式配布物ではないため、手動での導入が必要です。

  • GitHubの「PowerToys-Run-ClipboardManager」リポジトリのReleasesページにアクセスします。
  • 最新バージョンのセクションから、ご自身のPCのアーキテクチャ(x64版が一般的です)に合わせたClipboardManager-0.xx.x-xxx.zipという形式のファイルをダウンロードします。
clipboardmanager
GitHubから最新版をダウンロード
  • ダウンロードしたZIPファイルを、以下のフォルダに展開(解凍)します。
    • %LOCALAPPDATA%\Microsoft\PowerToys\PowerToys Run\Plugins
      • エクスプローラーのアドレスバーに上記パスを直接入力してEnterを押すと開けます
      • Pluginsフォルダ内にClipboardManagerというフォルダができていれば成功です。
  • PowerToysを再起動します。

これで、PowerToys Runからクリップボード履歴が検索可能になります。

テキスト履歴の検索方法

  • Alt + SpacePowerToys Runを起動します。
PowerToys Run
Alt + Space で起動
  • 検索バーに「c:」(シー・コロン)と入力します。
  • 過去にコピーしたテキスト履歴が一覧表示されます。
PowerToys Runでクリップボード検索
PowerToys Runでクリップボード検索
  • 履歴を選択してEnterを押すと、そのまま現在のアクティブな場所に貼り付けされます。

 


 

4. 【応用】画像(スクリーンショット)の履歴検索の追加

 

前述のPowerToys RunとClipboard Managerの組み合わせでは、テキスト履歴の検索は可能ですが、画像(スクリーンショットなど)の履歴は検索対象外です。

画像も検索・再利用したい場合は、PowerToysの別機能「コマンドパレット」を利用します。

コマンドパレットの有効化

  • PowerToysを開き、左メニューの「システムツール」から「コマンドパレット」を選択します。
  • コマンドパレットを有効にする」をオンにします。
コマンドパレットの有効化
コマンドパレットの有効化

これにより、コマンドパレットが常駐し、ショートカットキー(デフォルト:Win + Alt + Space)で起動可能になります。

スクリーンショット履歴の検索手順

  • Win + Alt + Spaceコマンドパレットを呼び出します。
コマンドパレットの起動
Win + Alt + Space で起動
  • 検索バーに「クリップボード履歴」と入力・選択します。
  • 表示された一覧には、テキストスクリーンショット画像の両方が含まれます。
コマンドパレットでクリップボード履歴を検索
クリップボード履歴を検索

画像の一覧から過去のスクショを視覚的に探せるため、資料作成やデザイン作業などで非常に役立ちます。

 


 

まとめ – PowerToys Runでコピペ作業を劇的改善

 

PowerToysとClipboard Managerを組み合わせることで、Windowsの標準クリップボード機能が「検索可能で画像も管理できる履歴データベース」へと進化します。

項目メリット注意点
テキスト履歴Win + V で一覧、Alt + Space + c: で高速検索可能プラグイン導入の手間がある
画像履歴スクリーンショットも履歴管理・検索が可能コマンドパレットを常駐させる必要がある
作業効率過去のコピーを即座に再利用でき、コピペが二度手間にならない
セキュリティパスワードなどの機密情報が履歴に残るリスクがあるクラウド同期はオフを推奨

最初は設定に手間がかかりますが、一度環境を整えてしまえば、もう普通のコピペには戻れないほどの快適さです。ぜひこの設定でWindowsの作業環境を一段階アップデートしてみてください。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、よいWindowsライフを!

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