みなさん、こんにちは。
私のこれまでの生成AIとの向き合い方についての回顧録。前編では、ChatGPTの登場からプログラミングの相棒としての活用、そして複数のAIを使い分ける「マルチAI時代」までの歩みを振り返りました。
後編となる今回は、開発効率が飛躍的に高まった「エージェント化」の時代、ターミナル型(CLI)AIへの完全移行、そしてGitHub Copilotの料金体系変更に伴うClaudeへの乗り換え劇まで、2024年末以降の激動の軌跡をお届けします。
【第4期】2024年11月〜2025年6月 ― EditモードからAgentモードへ、生産性が「非連続に」跳ね上がった期間
2024年11月、GitHub Copilot にEditモードが追加されました。エラーや実現したいことを伝えると、AIがコードを読み込んで編集してくれるようになりました。適用自体は手動とはいえ、これは革命的な変化でした。
さらに2025年2月、Agentモードが登場します。単一ファイルの修正にとどまらず、プロジェクト全体のコードを読み込んで修正できるようになり、JavaのSpringやPythonのFlaskといったフレームワーク全体を見て直してくれるようになったのです。今まで人間がやっていた「全体構造の理解」まで丸投げできるようになり、誇張抜きで生産性が100倍近くになったと感じました。
世間的にも2025年初頭は「AIエージェント」がバズワード化し、CursorやWindsurfをはじめとする各社のコーディングエージェントが百花繚乱となった時期です。私自身もこの波の中で、どのツールを主力にするか再検討することになりました。
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この時は、CursorやWindsurfの高度な文脈理解を認めつつも、VS Codeとの強力な連携と月10ドルというコスパを決め手に、結論として GitHub Copilot の継続を選択しました。個人開発においては、大規模向け機能よりも既存ワークフローを壊さない軽快さの方が価値が高いという判断でした。
Agentモードを使い、「開発に3か月かかる見込みだった機能をわずか3日で完成させた」体験は、単なる作業効率化にとどまらず、「何をシステム化するのか」という戦略的な問いこそがエンジニアの価値を決める、という現在につながる視点を与えてくれました。
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【第5期】2025年7月〜2026年1月 ― ターミナル型AIへの助走、まだ「良さがわからなかった」時期
2025年7月頃から Gemini CLI を触り始めましたが、正直この時点ではターミナルベース(CUI)のAIの良さがまだピンときていませんでした。IDEに統合されたチャットの方が直感的で、わざわざコマンドラインで対話する意味を見出せずにいたからです。
しかし世間ではちょうどこの頃、Claude CodeやCodex CLI、Gemini CLIといったターミナル型AIエージェントが相次いで登場し、「IDE型かターミナル型か」という議論が活発になっていました。
公式サポート外の環境で「IDEの選択肢がないからこそ、ターミナル型AIが唯一の頼み綱になる」という検証を行う中で、ターミナル型のポテンシャルに気づき始めます。
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その後、大規模な作業や環境設定にはターミナル型、普段の直感的なコーディングにはIDE統合型が向いているという整理を経て、シェルコマンドの実行やリモートログイン、環境構築までAIに任せられる便利さを実感するようになりました。
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【第6期】2026年2月〜2026年5月 ― 完全CLI移行、そして「600%」の価格ショック
2026年2月、ついに完全にCLIベースの開発へ移行しました。IDEでコードをレビューする前にコミット適用されることへの抵抗感も、「コミットログで確認して、必要なら修正依頼をすればいい」と割り切れるようになったからです。
Windows起動時に Tailscale・nagi・tmuxが自動立ち上がり、スマホからでもターミナル型AIを操作できる環境を構築。「デスクに縛られた環境」から「AI執事付きの持ち歩ける開発環境」への進化を実現しました。
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……ところが、この環境が完成したわずか1か月後に事態が急転します。2026年4月28日、GitHubが全プランを従量課金制(Usage-Based Billing)へ移行すると発表したのです。
発表直後は、複数モデルを使い分けられる「モデルのセレクトショップ」としての価値を評価し、「制限を楽しみながら使い続ける」と前向きな姿勢でいました。しかし、実際の料金シミュレーションを行った結果、月10ドルだった請求額が新体系では59.93ドル(約6倍・600%増)になる試算が出たため、Anthropic「Claude」への完全移行を即決しました。
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「感情論でサンクコストに縛られるのはプロではない」と淡々と舵を切りましたが、1か月前に「留まる」と書いたばかりだった落差には自分でも笑ってしまいます。業界全体が「定額使い放題」から「有限なリソースの最適化」へとシフトした象徴的な出来事でした。
【第7期】2026年6月〜現在 ― Claude Codeへ、そして今
2026年6月、正式にClaude Codeへ移行しました。Anthropicが計算資源を増強し、利用制限を緩和してくれたタイミングの良さも後押しになりました。
PRを必ずドラフトとして作成する安全設定や、GitHub MCP連携、CLAUDE.mdによる文脈共有など、医療系システム開発を見据えた初期設定を行っています。「今月いくら請求されるか分からない恐怖」から解放される定額制の安心感は、やはり絶大でした。
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公式のLinux版Desktopアプリも試しましたが、すでに「CLI + tmux + Tailscale + VS Codeでのレビュー」というワークフローが完成していたため、わざわざ重いアプリを起動する必要はないと再確認。CLI中心のスタイルへの確信がより深まっているのが現在の状況です。
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AIツールはまだ群雄割拠
こうして振り返ると、私のAI活用法は「検索補助」→「コーディングの相棒」→「プロジェクトを任せるエージェント」へと、業界の進化と綺麗にリンクして変化してきました。
ただ、一番印象に残っているのは技術の進化そのものよりも、Copilot擁護の記事を書いたわずか数週間後に「6倍の値上げ」を見てあっさり撤退を決めた自分の手のひら返しの速さです(笑)。
特定のツールへの執着や過去の投資(サンクコスト)にとらわれず、その時々の実利とコストで柔軟に判断を変える――この軽快さこそが、激変するAI時代を生き抜くために一番必要な姿勢なのかもしれません。
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、よい生成AIライフを!



