みなさん、こんにちは。
私は長年のトラックボールユーザーで、これまでも当サイトで「トラックボールの快適さ」や「選び方」についていくつか記事を書いてきました。
そんなトラックボールヘビーユーザーの私が、最近トラックボールを新しく買い替えました。
今回購入したのは、ロジクールの「M575SPd」です。
これまで使っていたのは「M575OW」。2018年に「SW-M570」を購入して以来、気づけば約8年間もロジクール製M57x系のトラックボールを使い続けています。
実は今回の買い替え、「故障したから」ではありません。
それなのに、新調してみたら操作感が驚くほど激変したのです。どうやら、4年間の使用で「目に見えない部分」がじわじわと摩耗していたようでした。
4年間使った「M575OW」に感じていた違和感
最初に使っていたSW-M570は、約4年使ったところで左クリックがチャタリング(1回のクリックで2回押されてしまう現象)を起こして壊れたため、M575OWに買い替えました。

その経験があったので、「トラックボールの寿命=スイッチ(クリック)がダメになる時」と思い込んでいました。M575OWも、気づけば丸4年ほど毎日使っていますが、クリックに問題は一切ありません。チャタリングも起きず、普通に使えていました。
それなのに……最近どうも「カーソル操作が一発で決まらない」感覚がありました。
- ボールを転がしても、以前のようにスッと滑らかにカーソルが動かない
- もちろん、ボールを取り外して内部や支持部分の掃除・手入れは定期的に行っている
- それでも、なんとなく引っかかるような滑りの悪さがある
「一体なにが原因なんだろう?」と思い、AIにもアドバイスをもらいながら原因を探ってみることにしました。
そこで行き着いたのが、ボールを陰で支えている「支持球(しじきゅう)」の存在です。
原因は「支持球の摩耗」だった!
トラックボールのボールを取り外してみると、内部にはボールを支える小さなポッチのような「支持球」が3点配置されています。M575シリーズでは、この支持球に小さな人工ルビーが使われています。
普段はあまり意識しない地味な部分ですよね。
しかしトラックボールは、指でボールを転がして操作するデバイスです。つまりボールが毎日、支持球の上を転がり続けているわけです。長期間使っていれば、どれほど硬い素材であっても接触部分に少しずつ摩耗が発生します。
実際に4年使ったM575OWの支持球をじっくり確認してみたところ、明らかにすり減っていました。

新品の時にはしっかり丸く飛び出していたはずの凸(球体の露出部分)が、かなり低く平らになっていたのです。
支持球が削れて平らになると、ボールとの接触面積が変わり、摩擦の起き方も変わってしまいます。「掃除しても滑りが悪い」と感じていた原因は、まさにこの支持球の摩耗でした。
新しい「M575SPd」と支持球を比較してみた
さっそく届いた新品のM575SPdのボールを外し、内部の支持球を観察してみました。
「こんなに高さが違うのか……!」と驚きました。
- 新品(M575SPd) 支持球がしっかりと点として飛び出しており、ボールを最小限の点で支えている

- 4年使用(M575OW) 支持球の頭が削れて平らになり、接触面が広がっている

並べて見比べてみると、違いは一目瞭然です。
トラックボールはスイッチのように「ある日突然動かなくなって寿命を迎える」だけではありません。毎日使っているうちに少しずつ操作感が変化し、気づかないうちに寿命を迎えていることもあるのだと実感しました。
新品に替えたら、操作感が劇的に改善!
新しいM575SPdをデスクにセットし、ボールに手を添えて転がした瞬間——
「滑りが全然違う……!」
思わず声が出るほどスムーズでした。
カーソルが意図した位置にスッと吸い付くように止まります。これまでM575OWを使っていた時は、無意識のうちに指先に余計な力を入れて「ちょっと動かしにくいな」とストレスを感じながら操作していたようです。
自然な力加減でピタッとカーソルを止められる快適さは、日々の作業効率に直結します。この違いは想像以上に大きいです。
もしみなさんもM575を数年使っていて、
- 「掃除しているのに、なんとなくボールの滑りが悪い」
- 「以前より細かなカーソル合わせが決まらなくなった」
と感じることがあれば、ぜひ一度ボールを外してライトを当て、支持球の状態をチェックしてみてください。
もし丸みがなくなって平らになっていたら、かなり摩耗が進んでいるサインです。
静音スイッチの採用も地味に効いてくる
今回の「M575SPd」への買い替えで、もうひとつ感動したポイントがあります。それが「クリック音の静音化」です。
旧型のM575OWでは、連続クリックした時の「カチカチ」という高めの音が意外と周囲に響いていました。
短時間の作業なら気になりませんが、長時間のデスクワークや静かな環境だと、こうした小さな打鍵音の積み重ねがじわじわと無意識のストレスになります。
新しいM575SPdは静音スイッチが採用されており、ぽこぽことした静かなクリック音に変わりました。派手な機能変更ではありませんが、毎日何千回と押す入力デバイスだからこそ、とてもありがたい進化だと感じます。
トラックボールは壊れなくても操作感が低下していく
今回の買い替えを通して学んだのは、「トラックボールの劣化は、目に見える故障だけで判断してはいけない」ということです。
「クリックが反応しない」「完全にボールが動かない」といった分かりやすい故障だけでなく、
- 「なんとなく操作しにくくなった」
- 「狙った場所にカーソルを持っていきづらい」
という感覚の変化も、長年連れ添ったトラックボールからの「買い替えのサイン」かもしれません。
私の場合、SW-M570ではスイッチの寿命が先に来ましたが、M575OWでは支持球の摩耗による操作感の低下が先に来ました。
4年ほど同じトラックボールを使っている方は、定期メンテナンスのついでにぜひ支持球も覗いてみてください。そして、もしすり減っていたら新品への買い替えをおすすめします。きっと「こんなに滑らかだったのか!」と驚くはずです。
やっぱりトラックボールは最高ですね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、よいトラックボールライフを!



