みなさん、こんにちは。
前回、MX Moksha 25.2で、Thunar ファイルマネージャーの右クリックから様々な高度な処理ができる「アプリで開く(右クリック拡張機能)」がめちゃくちゃ強力になった、というお話をしました。
外部アプリを立ち上げずに動画変換や AI アップスケールができる快適さは本当にクセになります。
「これ、ベースが同じ Debian 13 世代の Thunar 環境なら、MX Moksha 以外でも動くんじゃない……?」
気になったら試さずにはいられないのが Linux ファンの性。ということで、今回は Xubuntu 26.04 を引っ張り出して実際に検証してみました!
結論から言ってしまうと…… 見事に完全動作しました! 面倒な依存関係の競合も一切なく、あの強力な右クリック拡張機能がフルで使えます。今回はその検証結果と、「なぜ動くのか」の裏付けを整理してお届けします。
そもそも MX Moksha 25.2 のベースは?
まず大前提として、今回リリースされた MX Moksha 25.2 のベースは Debian 13(Trixie) です。
実際に MX Moksha 25.2 上でターミナルを開き、OSのバージョンを確認してみます。
cat /etc/os-release
画面にはしっかり Debian GNU/Linux 13 (trixie) の文字が。つまり、この「アプリで開く」機能が内部で利用している各種ライブラリやパッケージ群も、すべて Debian 13 世代(t64 ABI) を基準にビルドされているわけです。
Xubuntu 22.04 では依存関係の壁に阻まれる…
「世代の不一致」がどう影響するのか確かめるため、まずは少し古い環境である Xubuntu 22.04 に、例の 3 パッケージ(avl-mxe-file-actions、upscayl-bin、libdvdcss2-avl)を投入してみました。
結果は…… あえなく撃沈。
以下のパッケージには満たせない依存関係があります:
avl-mxe-file-actions : 依存: libdvdread8t64 しかし、インストールすることができません
E: 問題を解決することができません。壊れた変更禁止パッケージがあります。
エラーが表示され、インストールができませんでした。
Ubuntu 22.04 のベースは Debian 11(Bullseye)世代の ABI を使っているため、Debian 13 世代で導入された t64 系のライブラリが根本的に存在しないのです。ここはどう頑張っても依存性の解決が難しいところです。
Xubuntu 26.04(Debian 13 世代)でリベンジ!
ならば、世代が一致する最新の Xubuntu 26.04 ではどうでしょうか? 同じように 3 つのパッケージをインストールしてみたところ……
依存関係はすべて綺麗に解決し、インストールは一発で大成功!
Thunar の右クリックメニューを開くと、お馴染みの「アプリで開く」内アクションがズラリと出現しました。 鬼門だった DVD 関連のライブラリ(libdvdread8t64 / libdvdnav4t64)がすんなり通ったのは、Ubuntu 26.04 が Debian 13(Trixie)と全く同じ ABI 世代の血を引いている何よりの証拠ですね。

実際に動作確認した内容
追加されたアクションがハリボテではなく、ちゃんと動くかもチェックしました。
- 動画系: MP4 ↔ MKV の無劣化変換、ProRes 生成、AI アップスケール(Upscayl)
- 音声系: Normalize、Pitch Shift、サンプルレート変換、動画からの音声抽出
- YouTube ダウンロード:
yt-dlpを利用した動画取得
結果はすべて 問題なしの正常動作! MX Moksha のあの快適なワークフローが、Xubuntu のデスクトップ上でも完璧に再現されました。
なぜ綺麗に動くのか? 理由のまとめ
ひとことで言ってしまうと、「必要とされるパーツの規格がぴったり一致しているから」というだけです。
MX Moksha 25.2 の「アプリで開く(右クリック拡張機能)」が必要とするのは、以下のライブラリ群です。
libdvdread8t64/libdvdnav4t64libavcodec60/libavformat60libdvdcss2-avl(Debian 13 用)
これらを Xubuntu 26.04 は標準で(あるいは互換性のある形で)備えているため、パズルのピースがハマるようにそのまま動いてしまうわけです。
※ただし、今後のアップデート次第で依存関係が崩れる可能性があるところには注意が必要。
Debian 13 ベース + Thunar なら、おそらく輝く
今回の検証で分かった最大の発掘は、この強力な右クリック拡張が 「MX Moksha 固有の特権ではなかった」 ということです。
ベースが Debian 13(またはその派生) であり、ファイルマネージャーが Thunar で、裏で動く yad や ffmpeg などのツール群が揃っていれば、どのディストリビューションでもこの進化の恩恵に預かることができる可能性が高いです。
「Xubuntu や他の軽量環境を愛用しているけれど、MX Moksha のあの右クリック爆速ワークフローを取り入れたい!」という方には、間違いなく強力な選択肢になるはずです。
Debian 13 世代の環境をお持ちの方は、ぜひこの「右クリックだけで完結する世界」を試してみてください。もし「このディストリでも動いたよ!」「ここで引っかかった」などがあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、よい Linux ライフを!



