【MSX0実践まとめ】センサー接続からクラウド送信、そして「失敗」までのIoTプログラミング体験記

みなさん、こんにちは。

当サイトでは、レトロコンピュータの精神を受け継ぐ小型コンピュータ「MSX0」を使ったIoTプログラミングの実践記事を、これまで何本も書いてきました。前回は考察記事をまとめました。

今回は、温湿度センサーの基本操作からクラウドへのデータ送信、実用的な音声アラートアプリの構築、Linux環境からの開発、そして意気揚々と挑んで見事に玉砕した「失敗」の記録まで、実際に手を動かして得た知見をまとめてご紹介します。


MSX0とGrove Beginner Kitで手軽にセンサー体験!温度湿度サンプルプログラムを動かしてみた

MSX0にセットで付属してくるボードと同等品である「Seeed Grove Beginner Kit for Arduino」を使った、最初の一歩となる記事です。

キットのセンサーは中央の制御ボード「Seeeduino Lotus」に制御を握られているため、まずはArduino IDEで空のスケッチを書き込んでセンサーを解放する作業が必要になります。

その上で温湿度センサーをMSX0のGroveコネクタに接続し、付属のSAMPLE.DSKからDHT_KNJ.BASをloadしてrunするだけで、画面に時刻・温度・湿度が表示される――という、驚くほど手軽な体験をレポートしています。


MSX0 x Ambient | BASICで手軽に温度・湿度データをクラウド送信!

上の記事で取得した温湿度データを、IoT可視化サービス「Ambient」に送るサンプルプログラムの紹介です。

SEND2NET.BASのチャンネルIDとライトキーを書き換えるだけで、5分ごとに温度・湿度・バッテリー残量が自動送信されるようになります。

M5Stackを素で使う場合と比べた手軽さに加え、msxtermやTera Termを使えばBASICファイルをリモートでPCから編集・転送できる点にも言及。

Raspberry Pi Zeroとの比較も行い、間欠動作・低消費電力・プラグアンドプレイなセンサー利用が求められる用途ではMSX0に分があると分析しています。


MSX0で熱中症アラート!懐かしのBASICと最新IoTの融合

MSX DEVCON11小田原の開催に合わせて作成された、実用性の高いIoTアプリの記事です。

DHT温湿度センサーの値をAmbientに送りつつ、温度28℃以上・湿度60%以上を検知するとGoogle Home Notifier経由でGoogle Home / NESTから音声アラートを発話する「ALERT.BAS」を実装し、ソースコードもGitHubで公開しています。日本語処理の制限に対応したローマ字読み上げ、正確なHTTPリクエストの構築、3回までの自動リトライ、デバッグモードなど、MSX BASICで安定動作させるための細かな工夫が詰め込まれています。


LinuxでMSX0開発!msxtermを使ってIoTプログラムを作ってみる

MSX0本体の小さな画面とキーボードでの開発に限界を感じ、Linux(Ubuntu 22.04)からリモート開発する方法をまとめた記事です。

公式リモートコントロールパネルがLinuxに対応していないため、GitHub公開のRust製ターミナルソフト「msxterm」をcargoでビルドして使用。Wi-Fi経由でMSX0(ポート2223)に接続し、ローカルで書いたBASICプログラムを#loadコマンドで転送・実行する手順を、M5Stack用ホールセンサーを動かす実例を通じて解説しています。


MSXで空気質を可視化!SGP30ガスセンサーをMSX0で使う方法

msxtermでの開発に慣れたところで挑んだ、より実用的なIoTデバイス制作編です。

eCO2とTVOCを測定できるSGP30ガスセンサーをMSX0のI2Cポートに接続し、「_IOTPUT」、「_IOTGET」でコマンドの送受信を行うBASICプログラムを構築しました。変数名が先頭2文字しか識別されないMSX IoT BASICならではの制約や、センサーから返るBig-Endianデータの復元方法など、実装上の細かなテクニックを解説。ChatGPTやGitHub Copilotを使ってロジックを組み立てる、AI時代の開発スタイルも実践しています。


MSX IoT BASIC 失敗学 – MAX30100で気づいた「BASIC向けセンサー」の選び方

SGP30の成功に勢いづき、脈拍とSpO2を測定するMAX30100心拍センサーの実装に挑戦するも、「壊滅的に動作が不安定」という結果に終わった記録です。

原因は、BASICインタプリタが持つ実行速度の揺らぎが、センサーが要求するミリ秒単位の一定間隔サンプリングを乱してしまうことにありました。この経験から、「今の気温は?」に一発で答えるスナップショット型センサー(SGP30、BME280など)はBASIC向きである一方、波形の時系列解析が必要なタイムシリーズ型センサー(脈拍、振動、音声など)はBASIC不向きだという、実践的な選定基準を導き出しています。


MSX0でのIoT実践は試行錯誤の連続

温湿度センサーの基本を押さえた最初の一歩から、クラウド送信、実用的な音声アラートアプリ、Linux開発環境の整備、そしてガスセンサーでの成功と心拍センサーでの失敗まで――MSX0でのIoT実践は、着実にステップアップしながらも一筋縄ではいかない試行錯誤の連続でした。

特に「失敗」から導き出されたセンサー選びの指針は、これからMSX0でIoTプロジェクトを始める方にとって、遠回りを避けるための貴重な道しるべになるはずです。

「自分もMSX0で何か作ってみたい」と思われた方、そのアイデア、頭の中で寝かせておくのはもったいないかもしれません。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、よいMSXライフを!

カテゴリ: IoT

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